vampire boy？3【黄 / ヤンデレ】

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さとみ「あと……子供を産むまでは屋敷を出るな」

『え……？それはどうして、』

さとみ「お前が屋敷から逃げるのを止める為だ。お前、逃げるだろ？」

『っ…』




どうやら、私の行動はかなり制限されてしまったらしく、

一人でいられる時間はないらしい。




『どうして……』

さとみ「？」

『どうして私なの…？』







どうして私が愛してもいない人の子供を孕まなきゃいけなかったの？








さとみ「言ったじゃん。君が神崎家の人間だからさ」






特別な家系だから、特別な血筋だから

吸血鬼にとって都合の良い人間だから。







さとみ「大丈夫大丈夫！俺の嫁さんになるんだし大切にするよ。でも……」








さとみ先輩…さとみさんは私の耳元で








さとみ「逃げようなんて考えたら、どうなるか分かるよね？」







と、これまでにない声で囁いた。





自分のことしか頭にない、残虐非道な彼に逆らってしまえば

今度こそ命はない。

…お腹にいる赤ちゃんでさえも。






さとみ「ふはははは！今頃苺谷のやつら焦ってんだろうなー、神崎のお前がいなくなって！あ、探しに来ないからもう必要とすらされてねーんじゃねーの？」

『っ……』






やめて……



やめてよ。





それ以上言わないで






もう、分かってるから。







るぅと会長が探しに来ない、助けに来ない時点で私は必要とされていない…って







だからいいんだ







私はここで子供を産んで、血を捧げて、…







それが神崎として生まれてきた私の使命(・・)だったのだから。







さとみ「んじゃ、決まりねー」

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