私を狂わせた幼馴染 【stpr】

□ ページ36

ー莉犬sideー




風呂から上がり、リビングに行くとAがドラマに夢中になっていた




『あ、湯加減どうだった？』


莉犬「丁度良かった」




Aがみてるドラマは恋愛物で俺には到底理解できそうにない物。


ソファに座り適当に髪の毛を拭く







『あ、莉犬それダメ。そんなふうに拭いたら髪の毛いたんじゃう……』

莉犬「あっ」





俺からタオルを奪ってかわりにAが拭いてくれる





莉犬「いっ、いーよ！自分で出来る！」


『出来てないからやってるんでしょ……莉犬は座ってていいから』





そういって無理やりソファに座らされた




何故か昔からは変わらない俺とAの姉弟ポジション。何故か嫌いな俺がいる……




優しくくしゃくしゃにならない程度に髪の毛を拭いてくれて。おかげでスースーして気持ちいい……






『乾いたっ！もう大丈夫だよ』


莉犬「あ、ありがと……」





爆発寸前です……恥ずかしい





『ふふっ……莉犬かわいい。莉犬みたいな弟欲しかったなー』


莉犬「……」




弟か……

Aにとって俺は弟なのかな





『莉犬……？元気ないね。どうしたの？』


莉犬「……Aはさ、好きな人に妹とかお姉さんって言われたらどうする？」


『えっ……？うーん、そりゃあちょっと嫌かな』


莉犬「……だよね！」





上手く誤魔化した





『うん、なんでそんなこと？』





えっ？今の話聞いて普通私の事好きなの？的な話題にならないの！？


そうかぁ〜これが天然で鈍感ってやつかぁ〜








莉犬「なんでもなぁ〜い。気にしないでー」


『？？？』

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