私を狂わせた幼馴染 【stpr】

□ ページ28

ー貴方sideー






空き教室から出て紗奈を探しに廊下へ出る





『紗奈どこかなぁ……』





探しても中々見つからない
普段歩き回るから離れると見つかりづらい紗奈である





ななもり「あれ、A？」



『あっ』





歩いてるといつの間にか生徒会室の前に来ていた

ななもりが出てきたという事は仕事していたのかな。中学の時と変わらず大変そうだ






ななもり「お手伝い頼みたいんだけど……いいかな？」

『あっ、うん。いいよ』





そのまま生徒会室の中に入る
初めて入った生徒会室は、想像通りすごく整っている




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ななもり「この書類とこの書類分けて欲しいんだけど……」

『あ、うん分かった』






私にでも分かるような簡単な書類で、1年と3年の書類を分ける仕事だった






なぜかななもりの隣でやる事になってしまったが……







そしてきまづい……








とっとと終わらせて教室に戻ろう。








ななもり「……ねえ、A」




『な、なに？』









集中して書類を分けていると、ななもりが私の顔を覗きこんでくる







ななもり「なんか、疲れてない？」






『ど、どうして？』








ななもりには分かるみたい。

先程女子達に反論したせいでその後に何かないか本当は不安だった


長年一緒だったななもりには分かっているみたい








『ええ……大丈夫だよw』




ななもり「嘘ついてもダメ。幼なじみに嘘つかないで」



『！？』






唇にななもりの人差し指をつけられる





顔だけでもイケメンなのにする事もイケメンだなんて知らない！！！







ななもり「あはは、顔真っ赤〜!!」



『うぅ……意地悪』






すると次は私の顔を両手で掴んで無理矢理ななもりの方を向かせられた







ななもり「悩み事があるなら言ってみな？俺頼りない？幼なじみでも信用出来ない？」




『近い……ななもり近いよ




ななもり「話してくれるまで離さないよ？」







コイツ粘るなぁ……

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