幼馴染みの勘。【ヤンデレ短編集/すとぷり】

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さとみside




ジェルがあっさりと家に入れてくれた
そんな事はもうどうでもいい
A、Aが無事でいてくれれば…！


リビングのドアを開けた

すると、そこにはAがいた






ずっと、会いたかった＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
けど、





『……』


Aは俺を見てもなんの反応もしない
無表情。笑ったりも泣いたりもしない



さとみ「A…？どうしたんだ？俺だよ？さとみだよ？」

『……』



何も言ってくれない
ただ、怖かった



さとみ「なんで何も言ってくれないんだよ！なぁ！」



つい、怒鳴ってしまった
Aの肩を掴んでる手はとても弱々しく見える

それでも何も言わなかったA



さとみ「お願いだから…なんか言ってくれよ…」



涙が1粒ずつ、落ちていく





ジェル「残念やったなぁ…一足遅かったで」

さとみ「っ…！お前、Aに何をしたんだよ！」

ジェル「別に？ただ単に俺の愛を教えこんだだけ」

さとみ「ふざけるな！Aをこんな風にして楽しいのか！？」





ジェル「さとみこそ、俺からAを奪って楽しかった？」

さとみ「は…？」





ジェル「Aは、元々俺と両思いだったんやで？そこでさとみが奪ったりなんかするから」

さとみ「お前、狂っている！」



ジェルの目がどんどん黒くなっていき、さっきまで笑顔だったのが、直ぐに無表情に



さとみ「とりあえず、Aは連れて帰る！」



Aの腕をつかみ、連れて帰ろうとした時



ジェル「無駄やで」



ジェルが声を上げた





ジェル「Aの腹…触ってみ？」

さとみ「は…？」



言われた通りに、腹を触ってみる









絶望した

さとみ「うそ…だろ？」



俺にはすぐ分かった
Aの腹の中には、ジェルとの子供が出来ていた





ジェル「そりゃあ、男と女が一緒にいたら肉体関係はあるよな」

さとみ「…っ」








Aが、急につかんでいた俺の手を振り離した






『私と、ジェルさんの子供…誰にも邪魔出来ない』





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