幼馴染みの勘。【ヤンデレ短編集/すとぷり】

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結婚式前日





『…結婚式が終われば、もうサヨナラだね』

ななもり「…」

『ななもりも、素敵な娘を見つけて幸せになるんだよ』

ななもり「…うん」



ウエディングドレス姿のAを見て、どこか寂しくなってしまった

今までの苦労は…







『…なんで黙りなの？』

ななもり「俺、Aじゃなきゃ嫌だ。Aと幸せになりたい」

『っ…！』

ななもり「ねぇA、君は何のために結婚するの？」

『お、お父さんのため…』

ななもり「お父さんの為にAは、自分の人生を売るの？結婚なんて、人生で1番大切なイベントなんじゃないの？」

『そ、それは…』



図星になったA
でも大丈夫、俺が直ぐに楽にしてあげる



ななもり「…結婚式は、結ばれた2人が愛を誓うイベント。A、ほんとに幸せなの？」

『そ、そんなの…幸せな訳ないじゃないっ…』



ついに涙を流してしまった



『つい最近まで知らなかった人と結婚なんて私だって嫌だよっ…本当は大好きな人と一緒になりたかった。でも、お父さんを裏切りたくなかった、私だって色々疲れたっ…!!』

ななもり「うん、うん…辛かったね。泣いていいよ」



俺に抱きついて、そのまま腕の中で泣くA

可哀想に。
ずっとお父さんの為に頑張っていたんだね



ななもり「A…今日で最後にしよっか」


俺はAを抱きしめたまんま、背中に包丁を突き刺した。


『ぇ…?』

ななもり「辛い思い、しなくていいんだよ。お疲れ様、少し休みな？」

『な…なもり？』

ななもり「また、幸せになれるといいね」






＿＿おつかれ様

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誓いの言葉





病めるときも、


健やかなるときも、


喜びのときも、


悲しみのときも、


富めるときも、貧しいときも、


死がふたりを分かつまで、


貴方は幸せになる事を、


誓いますか?





ななもり「ずっーと一緒だよ？」



誰もいない教会の中で、口付けを交わした

冷たくなった君も素敵だよ





4．花嫁【ななもり】 END。

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