動物達とお別れのようです【すとぷり】

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『りけんくんが思ってる程、みんな悪い子じゃないよ……』

りけん「……」





『ジェルは天然過ぎて仕事先で困ったり怒られたりしてたけど、ちゃんと仕事は残業までしてやってるし』



『ななもりは困った私をいつだって先に助けてくれる。私の気持ちを分かってくれる』



『さとみはゲーム馬鹿すぎるから課金代とかはめっちゃかかるし無駄なお金を使う。でも、否めない』



『ころんはたまにおかしくなるけど、別に悪い事はしてない。みんなを笑わせてくれる』



『るぅとはお腹すぐ空いちゃうから食費がやばかったなぁ……でも、かわいいからついついあげちゃう』








『莉犬はね、誰よりも自分のことより他人を心配してる。まだ2人で住み始めた時はすごく焦りながらみんなを助けようって、見つけようって』






『誰よりも……努力屋だったんだよ……』






喋っていけば喋るほど涙が流れていた。






りけん「はぁ……これだから人間は。早く涙拭きなよ。」

『うん、ごめんね』





りけんくんだって、弟なんだから莉犬が悪い子じゃないって事は私より分かっているはずでしょ？






りけん「……忘ればいいじゃん。どうせ帰ったら二度と会えなくなるし」

『ううん、忘れないよ。家族だもん』

りけん「家族家族って……家族ってそんなに大事？」






彼は辛い過去があり、人間、家族を必要としない。確かに、家族ってそこまで大切じゃないかもしれない。けど

支え合ってきてここまで来たんだから……






りけん「はぁ〜、僕もう帰る






ｸﾞｩｩ……







『……』

りけん「え、いや、あの……」







お腹すいてるんだね






『いいよ。ご飯作るから食べていきな？』


りけん「……人間に命令されるのは気に食わないけどそうするよ」


『あはは、莉犬とは違って素直じゃないなぁ』

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