動物達とお別れのようです【すとぷり】

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りけん「お兄ちゃん達が僕をあの家に送って帰ったあと、僕はずっとあいつの餌食だったんだ」





りけん「イラついたら暴力……不機嫌になったら蹴る……最悪な毎日だったよ」






りけん「そんな日々を送っていたら、どんどん人間への憎しみが湧いてきて、その憎しみと復讐心が僕を人の姿にしてくれた」







そう言ってりけんくんは体の傷を見せつけた







『これ……』






殴ったあとから出来た痣。火傷の跡。蹴られて出来た傷





これは、動物虐 待だ






彼は虐 待を受けていた







りけん「まあ、反抗しなかった僕も僕なんだけどね……何だかイラついてさ逃げ出したんだよね」


りけん「それで行先ないなって思ったらたまたま莉犬にぃ見つけちゃってさ。着いてきたらこんな大きい家に住んでたんだね！」




なんだろう、この子
さっきから笑顔が怖い。本当に笑顔と言えるのだろうか




りけん「……ちぇ、つまんないの。今日はもう帰るー。また来るねー」




そういった彼はすぐに犬の姿になってこの家から出て行った




莉犬「……あ……ぁ」




莉犬がゆっくりと立ち上がった




『莉犬……大丈夫？』


莉犬「……俺、ちょっと外に行ってくる」


『え、ちょっと莉犬！？』




莉犬が走って外へ駆け出した。私も追いかけようとするが、みんなに止められてしまった




ななもり「ご主人様……やめといた方がいい」


『……みんなは何か知ってるの？あのこと莉犬について』


るぅと「莉犬は ―……」







それからみんなに詳しく聞かせてもらった

そっか……莉犬と離れ離れにになってそれからひどい仕打ちにあってたんだ……




もし、あの子が虐待にあってなかったら









人間を好きになれたのかな？

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