こいつら本当に動物ですか？【すとぷり】

るぅと【過去編】 ページ16

元ご主人 side




「んん〜…もう朝かー」

俺はこの国で兵隊をやっている19歳。普通の男だ
両親は幼い頃に失い、ずっと一人でここまでやってきたのだ

そして、今は飼っているハムスターと一緒に小さな家で住んでいる


「おはよー」

「…？」

「あはは、まだ人間の言葉が分からないか」


こいつは飼ったばかりのハムスターだから、急に人間の言葉が通じる訳でもない。寧ろこいつはバカだ。みぎ、ひだりもよく分かっていないからな


まあ、いいや。仕事まで時間があるから買い出しに行くか〜！


「買い物行くぞー！」

「？」


コイツを頭に落ちないように乗せて、街へと出かける

✿✿✿



帰宅後…




「よーし、今日は肉にするかー！！やっぱ男は肉だよな！」

「ﾁｭｰ?」

「あはは、お前はハムスターだからな。種でも食ってるんだな！」




✿✿✿


たまには近くでハムスターを飼っているやつらと集まったり…



「いいか？他の奴らと遊んでくるんだ」



おしりを少し押すと、コイツは恥ずかしがって仲間の方に行こうとしない

笑えるヤツだなw



✿✿✿


「いいか？お前は頭も使えない人間の言葉も通じない」

「？？」

「だから、この種を投げるから拾ってくるんだ！」

「ﾁｭｰ!」

「お？通じたか」



そして、ひまわりの種を少し投げると、コイツは物凄いスピードでひまわりの種を追いかけていった

しかし、しばらく経っても帰ってこないから様子を見に行くと…



「ｶﾘｶﾘ」

「なんで食ってんだよ」

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