ユースケ×素直男子 ページ10
「AA〜!!!今日も可愛いっ!大好き!」
そう言って私めがけて廊下を走る私の彼氏、福田佑亮。
その走り方はまるで幼いわんこのよう………
そして私に飛びつく。
「A〜〜。スンスン…………」
「ちょ!?佑亮っ……………」
「えへへ〜、Aの匂い好き〜〜!シャンプーの匂いも……」
「ここでは言わないで!……みんな見てるし……」
そう、忘れていたかもしれないが、ここは廊下。みんなの注目の的だ。
『ホント仲いいな〜〜お前ら。ヒューヒュー!』
廊下にいた男子たちに冷やかされる。
あんま慣れてないんだよなぁ。こういうの。
佑亮は慣れてるのかな………。あ、なんか心臓らへんチクチクする
佑亮普通に対応してんじゃん。
「……ゆッ……佑亮!私、急な用事思い出したから教室戻る!」
「えっ!?あっ………!A〜〜!!!待ってよーー!」
はぁっ、はぁっ、はぁっ、………
なんとか佑亮から逃げれた。(てか脱走した)
佑亮………バカでもわかる言いがかりつけて怒ったかな…
「はぁ……佑亮。」
「………呼んだ?」
「………きゃあッ!……あれ、佑亮……?何でここにいることわかったの?」
「Aの匂いした!すぐわかった!!!」
「……………………………」
「?どーしたの?A?」
「……………うわぁぁぁん!佑亮っ………佑亮っ………」
私は思いっきり佑亮に抱きついた。
佑亮の匂い。いつもの匂いだ……安心するなぁ……
「ねぇ聞いて、佑亮。私ねさっき佑亮にヤキモチ焼いたみたい。」
「え、えええええええええええええ!!!!!」
佑亮は顔を真っ赤にさせ喜んでいる。
「ふふっ、ホントのことだよ?」
「いや違うよ!これは夢だ!A!ほっぺ引っ張って!」
「えー………ヤダ……」
私はヤダ、と言いつつも、佑亮のほっぺを軽く引っ張る。
“柔らか……可愛い……”
“チュッ”
私はいつの間にか佑亮のほっぺにキスをしていた。
「A……!?どしたのぉぉぉぉ!!?」
「佑亮、うるさい笑でも………夢じゃないでしょ?」
「うん………!夢じゃなかった……」
私と佑亮はお互い顔を見合わせ笑った。
「大好き。」
を繰り返しながら。
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作者名:ゆのかわ | 作成日時:2017年9月23日 23時