負け知らずの常勝と負けを知った常勝【黒バス×テニプリ】 (ページ7)

今日:13 hit、昨日:3 hit、合計:130,536 hit

あの人によく似た君ページ7

朝、中学の頃より早く起き身支度を始める。朝食を食べ駅へ向かう。目指すは神奈川県。

学校についた。グランドからは野球部の声が聞こえる。野球部だけでなく他の部活も朝練をしているようだ。

教室に入ると人はほとんどいなかった。いる人に挨拶をして席へ向かう。

咲が教室に入ってきた。私を見つけると走り寄ってきた

咲「Aー！！おはよー！！」

『おはよう、咲。朝から元気ね』

咲「うん！私はいつでも元気だよ♪ それよりさ！Aは部活どうするの？」

『部活は今日決めようと思ってるの』

咲「そうなんだー、なら是非！！我が女バスへ！！」

『咲って女バスだったんだ』

咲「うん！中学からやってたからね！」

咲の笑顔を見てるとこっちまで笑顔をなる。
でも、あの頃もみんなと被るところもある。

咲「A！見学にくるよね！？」

すごい剣幕で私を見る咲に押され首を縦に振ってしまった。
私が頷くと咲は飛び跳ねながら喜んだ。「それじゃ、また放課後に！」と言い残して席についた。
同じクラスなのにまた放課後にっておかしくないか？

まぁ、そんなこんなで授業は終わりいよいよ部活見学へ行く。最初は咲がいる女バス、次は一応男バスを見ておく。

女バスを見た率直な感想はまあまあ。決して弱くはないが毎年県大会止まりだそうだ。
そして期待はしてない男バス、こちらは女バスより酷かった。部員はいるが練習が緩く毎年地区予選敗退なのも納得。こんなのを見たら部活に入る気なんて失せるだろう。
でも、どこかの部活に入らなきゃいけない。
困った・・・。

帰るため校門に向かって歩いていると突然黄色い声が聞こえてきた。そして足元にはテニスボールが転がってきた。

？「すみません。そのボール取ってくれるかな？」

『あ、はい』

藍色の髪が特徴的な青年が黄色い声の中から出てきた。
肩に羽織ってるジャージが赤い彼を思い出させ涙が出そうになった。