友達の友達と救いたかった仲間 ページ3
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咲「いやね、私と同中で仲良かった男子がいるんだけね、最後の全中で帝光に惨敗したらしいの。」
私の首筋に嫌な汗が流れた。
こういった話を聞くのは初めてではないがやはり緊張する。
『それでその人はどうなったの?』
咲「バスケをやめようとしたらしいけど高校行って絶対倒さなきゃならない奴がいるって言ってたから続けてると思うよ〜」
『そ、そっか・・・。よかった。』
安心した。もしこれでバスケをやめた。なんて言われたら私はこの場を逃げたしていたかもしれない。
咲「どうしたの?」
『・・・私ね、キセキの世代のせいでバスケをやめる人たくさん見てきたの。だからこれ以上彼らのせいで傷ついた人を見たりバスケをやめたって話を聞くのが怖いの』
怖いよ。
「もうバスケをする気になれない」「あいつらに勝てる奴なんかいるのかよ」そんな言葉を試合会場でたくさん聞いた。
能力が開花してからは特に。
いつからだろう、私がこんなに臆病になったのは・・・。
咲「そうなんだ、なんかごめんね」
『大丈夫。でも、』
咲「ん?」
『彼らは普通に、純粋にバスケをしてただけなのに、その力は大きすぎたみたい。
でもね、彼ら自身もすごく傷ついてるそれを周りは知らないから平気で彼らの傷つくことを言うの・・・
ごめん。今日はもう帰るね、時間もあれだし。
また、明日』
咲「え!?ちょっと!!A!!!」
私はただ逃げたかった。時間を理由にして。
これ以上咲に話してしまえば私が今まで我慢してきたものが流れてしまいそうだった。
私は帰り道を全力で走った。
突然衝撃が走った。どうやら誰かにぶつかってしまったようだ。
ずっと下を向いて走っていたから前を見ていなかった私の不注意だ。
『あの、すみません』
「あ、いやこちらこそ!ってAっち?!」
目の前には黄色の大きいワンコがいました。
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作者名:ゆう | 作成日時:2015年4月23日 2時