過去・呼び出しと少しの進展 ページ18
マネージャーになって3週間が経った。
だいぶ仕事も覚えさつきに付いてもらわなくても平気になってきた!
そんな時下駄箱になんとも昭和臭のする恋文(手紙)が入っていた。
今日の放課後1人で屋上に来い。
とのことだ。
そうなると部活に遅れるのことになりそうだ。とりあえず同じクラスの赤司くんに伝えた方がいいよね?
『赤司くん!』
赤司「Aさん、どうしたんだい?」
『今日部活遅れるかもしれないのだから一応伝えておこうかなって』
赤司「そうか、わかった。しかし虹村さんにもちゃんと伝えた方がいい」
『うん!それじゃ行ってきます!』
赤司くんに手を振り2年生の教室を目指す。
私はまだ私のことを見ている複数の視線に気がついていない。
〜放課後〜
私は手紙通りに屋上へ向かった。
重たい扉の向こうには複数の派手な人たちがいた。
この時初めてヤバいと悟った。
女子生徒1「のこのこやってくるなんてバカだね、あんた」
『来いと書かれたのはそちらです』
女子生徒1「そんな口を聞けるのも今のうちよ!」
女子生徒2「単刀直入に言わせてもらうはあんた赤司くんに構ってもらってるからって調子に乗らないでよね!?赤司くんだって迷惑してるんだから!!」
あぁ、そういうことか。
この人たちは赤司くんと話している私に"嫉妬"しているんだ。
なんて醜くくて愚かなんだろう・・・。
『迷惑ですか・・・。』
女子生徒3「そうよ!迷惑なのよ!いつもいつも赤司くんにベタベタして!」
『それは赤司くんが言っていたのですか?』
女子生徒1「それは・・・。」
『赤司くんが言ったことなら素直に従いますがあなた方の勝手な妄想に私を巻き込まないでください。それこそ迷惑です。それに彼は迷惑だと思ったら愚痴を言う前にまず私に直接言うと思います。あなた方は赤司くんの何を見ているんですか?顔ですか、家柄ですか?例え名家の子でも赤司くんは赤司くんです。ちゃんと赤司くん自身を見てあげてください。』
私はすっきりした気持ちで屋上を後にした。
あの後彼女達がどうなったかは知らないが、下駄箱に手紙が入ることはなかった。
さつきにこのことを話すとすごく心配された。
さつきも彼女達に呼び出されたことがあるらしく今も呼び出されることがあるらしいが、この一件があってからそれもなくなりさつきにはすごく感謝された。
この事が赤司くんの耳に入ったらしく「大丈夫か」と声を掛けてもらった。呼び出し様様だ!
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作者名:ゆう | 作成日時:2015年4月23日 2時