入学式 ページ1
私は今日晴れて立海大附属高校に入学した。
そして、たった今入学式が終わり各々の教室へ戻っているところだ。
高校選びには苦労したな〜
本当はみんなが行くところに行きたかったけど変わってしまったみんなの側にいるのが怖くなった。
だから私はあえて誰もいないこの学校を選んだのだ。
この学校は内部進学が多いから知り合いはいないに等しい。その方が好都合だけど・・・。
立海は運動部が盛んらしい。中でも注目されているのは中学の時に全国2連覇したテニス部だ。
この話を聞いた時、思い出してしまった。
私がいた中学のことを。色とりどりのみんなのことを。
何してるのかな〜?
そうだ!今更だけど私はAA!
元帝光中男子バスケットボール部のマネージャーでした。
そして、外部受験にも関わらず入試一位をとりました!これも赤司くんのおかげだわ。
だから、入学式で挨拶をしてきました。外部受験での代表挨拶は珍しいらしい。
私の名前が呼ばれた時会場がざわめいたけどよくわからなかった。なんか「柳くんじゃないの?」とか言ってたな〜
誰かは知らないけど。「柳くん」?が誰かは知らないけど私には命がかかってる!悪く思わないでほしい!
そんなこんなで教室に着いた。やっぱり仲のいい子でグループが出来てるみたいだ。出遅れた、でも私は外部受験だし仕方ないよね〜
?「悪いが、そこを退いてくれるか?」
いきなり後ろから声がした。振り向くとそこには、絶対高校生には見えない人が立っていた。
制服着てなかったら先生だって言われても疑わないね、うん。
『あ、すみません。』
謝り道を開けると彼はそそくさ教室に入り自分の席を確認して席についた。
私も教室に入った。
席を確認しついでに彼の名前も確認した。
彼の名前は「真田 弦一郎」と言うらしい。なんとも古風な名前だ。武将みたい・・・。
それから担任が入ってきて簡単な注意点と明日の日程について話された。
担任はめんどくさいのか「まぁ、ほとんど中等部と変わらないから大丈夫だろ」で済ませた。
外部から入った私には中等部にどんなルールがあったのか知らない。よって担任の言う「中等部と同じ」は通用しない。
だが、担任は説明を終えるとささっと教室を出て行った。
『どうしたものか・・・。』
困った、非常に困った。
なにもわからない。
そんな、私を見かねたのか1人の女子生徒が話しかけてきた。
?「Aさんだよね?」
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作者名:ゆう | 作成日時:2015年4月23日 2時