おかえり、エジョン【２】 (ページ49)

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俊『本当に大丈夫？』

『大丈夫だよ、もうだいぶ眠れるようになったし、1ヶ月しっかり休んできたから。じゃあ行くよ？坂井さん待ってる』

俊『帰ってきたらご飯行こうな～』

今日からまた1週間ほど日本で仕事だ。雑誌の撮影だったり、バラエティだったり。前に俊兄ちゃんと出た嵐さんの番組が想像以上に好評だったらしく、別の番組にも呼ばれることになった。

廣田兄妹として話題を呼んでる。公表してよかったと坂井さんも喜んでた。

『どうして日本ではなく異国である韓国を選んだんですか？』

…そう言えば、今までも何度か雑誌のインタビューはしたけれど、この質問は聞かれてなかったような。

『お兄ちゃんの影響でボア先輩を好きになったのが最初です。そこから歌って踊ることに憧れがありました。ボア先輩と同じ国で同じ事務所でデビューしたいなって思って。あとは、既に日本で人気だったお兄ちゃんの影響も少ないかなと思ったんです』

『お兄さんの俊之介さんとはすごく仲がいいことで有名ですよね？』

『お兄ちゃんは子役としてデビューしてからずっと忙しかったし、私も韓国に行ったし…で会えない期間も長くて。寂しかったんですよね。お兄ちゃんも寂しいのは同じだったみたいです。今までの寂しさを埋めるような感じですかね。私が個人の仕事で日本に来てる時は一緒に住んでます』

『これからどのように活動していきたいですか？日本と韓国、どちらを優先しますか？』

その質問には、思わず苦笑いした。坂井さんも呆れたように注意しようとしたけれど、私がそれを止める。

『どちらも仕事をいただけることはとても嬉しいしありがたいことです。でも、こうして日本で女優として活動するAがいるのは、EXOのエジョンがあるからなんです。第二の家族であるメンバーたちと活動してファンの皆さんに会えることが一番幸せです…メンバーたちともっと日本での活動も出来たらいいなと思います』

『家族、ですか』

『はい、家族です。大事な家族』

その答えに坂井さんは頷いて、微笑んでくれた。