おかえり、エジョン【２】 (ページ3)

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「ヨナオンニ、本当にこれ着なきゃダメ？」

YN「あんた裸でレッドカーペット歩くつもり？」

「なんでスーツじゃないの？！」

YN「たまにはいいでしょ、視線独り占めよ」

ぱちんっとウインクをするヨナオンニ。独り占めしなくていいよぉ…。今日はMAMAだ。レッドカーペットが控えてるんだけど、何故かは私はミニドレスを着させられているというわけだ。

YN「胸も潰さなきゃそこそこあるし、脚も長くて綺麗なのに出さないの勿体無いでしょ」

「ほ、褒め言葉なんだろうけど今は全く嬉しくない…」

YN「贅沢言わない！今日のピアスはこっちに変えて、ハイヒールも履いてもらうからね。よしOK、行ってらっしゃい」

オフショルダーのミニドレスに、メイクもそれに合わせたもので、ピアスも大ぶりのものになって、完全に女の子の格好だ。

これでテレビの前に出るのは初めてだから、ドキドキする。CMやポスター撮影の時とは全然違う。

DO「…寒そう」

「寒いよ、私のダウンどこ～」

出会い頭に"寒そう"って言うのがすごいギョンスらしいというか。すっかりギョンスを見下ろす形になった私。

DO「なに？」

「ギョンスちっちゃいなと思って」

DO「喧嘩売ってる？」

「まさかぁ～」

DO「A」

ダウンを探してたら呼ばれたから振り向く。すぐに写真を撮られる。写真撮るならちゃんとポージングするのに！

LY「…Aかぁ、綺麗な人がいるから誰かと思ったよ」

「イシンオッパ、私のダウン知らない？」

LY「あぁ…確かチャニョルが持って行ったよ。もうみんな車にいるから呼びに来たけど」

チャニョルめ…！この格好どれだけ寒いと思ってるの、あのバカ！

LY「Aこれ着ておきな」

オッパが自分のダウンを貸してくれる。ありがたく借りておくことにする。寒くて死にそうだもん。

DO「イシンヒョン、紳士」

LY「ふふ、でしょ～」

このふたりは何をそんな和んでるんだ。こんな格好で、私の心臓は緊張でばっくばくだっていうのに。

LY「Aは何でも似合うね。すごく綺麗」

「…オッパにそう言われたらちょっと自信出てきた」

LY「お姫様みたいだね、彼女にしたいくらい」

……ちょっとつっこむところが多すぎるので、放棄させてください。