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BH「大丈夫か？」
「うん…ごめん…歌も…」
BH「それはいいけど……」
ベッキョンにほとんど支えられたまま裏に戻る。
すぐに俊兄ちゃんが来て、その後ろには久々に見るふたりの姿。
『っ、ダディ…お母さん…』
『……ごめんね、私、あなたの幸せを奪ってたのね』
その言葉に、ぶわっとまた涙が溢れてきた。
『すごく素敵だった。あんなに笑顔のAを見たのはオーディションに受かった時以来だったわ。本当に…本当にごめんなさい』
『……私もっ、親不孝な子どもでごめんね』
ダディもたくさん褒めてくれて、ハグしてチューまでされた。日本の生活が長いはずなのに、相変わらずノリはアメリカンだ。またそれも、涙を誘う。
『俊兄ちゃん…』
俊『はは、びっくりした？俺からのサプライズ』
『ばか！ジュンミョンオッパとも会ってるなんて聞いてないよ！』
俊『げ、バレてるじゃん』
それよりも、と俊兄ちゃんが話題を戻す。
俊『ちゃんとメンバーにも説明するんだよ、終わったんだから。ボアヌナは今日のこと知ってるけど』
『……本当にありがとう、私の自慢のお兄ちゃん』
お兄ちゃんとふたり、それからダディとお母さんと3人、家族4人。それぞれ写真を撮る。
その写真にまたジーンとする。
私今日、本当に泣きすぎじゃない？……これ、DVDになるの？大丈夫？
KA「A、」
「ごめん、ジョンイナ。みんな。……MAMAも終わったら、ちゃんと話すね」
空港に向かう手前、ヨンミンオッパが目を潤ませながら私の方に来た。
YM「よかったな」
「ヤ、なんでオッパが泣いてるの」
YM「いや、ほんとに…よかった……これでお前もぐっすり眠れるだろ」
「…そうだね。すごくスッキリした。オッパもありがとう、あの日から」
YM「……そこまで素直だと怖いな」
「どういう意味よ！」
それでも本当によかった。ヨンミンオッパはそう繰り返した。
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作者名：ゆーりんご | 作成日時：2018年7月6日 13時
