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-Aejeong side-
「デビューおめでとー！」
遅ればせながら私の宿舎で、ヨンホのデビュー祝い。もちろん、セフンもいる。
どこかに食べに行こうかって話をしてたのに、何故かセフンが「Aヌナのご飯食べたい」なんて言い出したんだ。
こういう時にヌナを使ってくるセフン、ずるい。作るしかない。まんまと引っかかったな、なんて思いながらも、久々の料理は楽しかった。
YH「Aの手料理なんて初めて。あ、待って、写真撮る」
SE「俺も。インスタあげよ」
普通、インスタに上げるのは私じゃないのか。まあ、いいか。我ながらなかなかの出来だと思う。おいしい。
YH「EXO先輩たちはもうカムバの準備？」
SE「そ。やってくれたよAが」
じとーっと私を睨む。
YH「え、なに？どういうことヒョン？」
SE「Aが曲もダンスも全部作ったんだけど、振りが細かい」
歌詞はベッキョンやチャニョルたちにも参加してもらった。ダンスだってジョンインに少しアドバイスをもらったりしながら作った。
「慣れたらそうでもないよ」
SE「チャニョリヒョンが毎日しんどそう」
YH「あー、想像できる」
いつも1番にぐうの音を上げるのはチャニョルだ。そんなチャニョルにも容赦なくスパルタでいくのが私なんだけど。
SE「でもまた中毒性のある曲作ったよねほんと」
「気合入れて作ったよ、初めてのEXOのタイトル曲だからね」
散々みんなにどういう意味？なんて聞かれたけど、そこが狙いでもあるわけで。
YH「…そういやさ、もうすぐA誕生日だね」
「……そういえばそうだ」
ずっと練習室か作業室にいるからすっかり忘れてた。
SE「なんかほしいものある？」
「珍しい、いつも何も聞かず渡してきたのに」
SE「そろそろネタ切れ」
「……うーん、特に浮かばないんだよねえ」
YH「物欲ないなあ」
SE「機材新しくしたいなーとか思わないの？」
「この間新しくしたんだよね」
SE「……金持ちめ」
YH「俺が買えるプレゼントなんてすぐに手に入るんだろうな」
2人がまたじとーっと見てくる。居心地が悪くて、目を逸らした。
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作者名：ゆーりんご | 作成日時：2018年7月6日 13時
