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-Aejeong side-
ピンポン、と突然宿舎のインターホンが鳴る。
開けるとそこにはちょうど治療から帰ってきていたタオ。
TA「A…」
「…とりあえず上がって？」
足の具合が良くなくて、練習にあまり参加出来ていなかった。けど、会うたびにちょっと元気がないなと感じていたのも事実。
TA「あのね、A。僕は…頑張って、Aのこと待ってた。他のふたりがそうじゃないってわけじゃないけど、Aが大好きだから」
「うん」
TA「でももう、僕も限界だよ」
ぽろぽろと零し始めた涙。
一度みんなに黙って居なくなった身。寂しいとはいえ、行くなと引き止めることも出来ない。
「…私は、本当はタオとも一緒に活動したかったよ。だけど…タオが元気でいてくれるのが一番だもの…タオのやりたいようにやればいい。私は応援してるから」
TA「A…ごめんね…」
「謝らないでよ…」
またふたりで泣きながら抱き合う。
ひとしきり泣いて、ふたりで目を真っ赤にする。
TA「A泣いたらブスだよね」
「タオだってブスだよ」
TA「タオはブスじゃない！！」
きっと、もう覚悟を決めてここに来てたんだ。引き止めて、タオのことを困らせるような事はしたくない。
TA「ねえ、A。また会えるよね？」
「もちろん。すぐには無理かもしれないけど、絶対に会えるよ」
にっこりと笑ったタオ。
釣られるように私も笑う。辛い、辛いけど、そんなこと言っちゃいけない。私に引き止める権利もなにもない。
タオが出来るだけ辛くないように送り出してあげなきゃ…。
TA「ありがとうA。そんなAにプレゼントがあります〜」
「え、なになに」
TA「まずはこれ！お揃いのピアスでしょ、それからじゃじゃーん！ルハニヒョンの連絡先〜」
「……唐突すぎてびっくりした」
TA「ヒョンもAが帰ってきたこと喜んでた。連絡してあげて？ピアスはお揃いだからぜーったい付けてね？ネットで監視してるからね？」
「ふふ、分かった。明日から早速つけるね」
満足そうに笑ってタオは帰っていった。
寂しい。私はひとりきりの部屋でずっと泣いていた。初めてひとり部屋で良かったと思った。
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ゆーりんご(プロフ) - 華雪さん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします^_^ (2018年5月16日 10時) (
レス) id: c60f280b6e (このIDを非表示/違反報告)
ゆーりんご(プロフ) - まめ太さん» ありがとうございます！！続編もよろしくお願いします〜 (2018年5月16日 10時) (レス) id: c60f280b6e (このIDを非表示/違反報告)
華雪(プロフ) - すごく面白かったです(o^^o)更新楽しみにしてます！ (2018年5月10日 23時) (レス) id: 7283c08e2d (このIDを非表示/違反報告)
まめ太 - わぁ、待ってました！とても面白かったので嬉しいです！！ (2018年3月8日 1時) (レス) id: aef95dad1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーりんご | 作成日時：2018年2月3日 18時
