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-EXO side-
"幻の13人目"彼女はそう呼ばれた。
13人で迎えようとしたデビュー。
そのプロモーションが始まる直前に突然俺たちの前から姿を消した。
──何も言わなかったこと、本当に申し訳ないと思ってます。でも私たちはいつもみんなでひとつだもんね?必ず帰ってきます。それまで待っていてください──
俺たちが何を言おうと、デビューは決定事項だとして推し進められた。彼女の歌のパートを補い合い、ダンスも12人構成に変わった。
全25のティーザーのうち2つが非公開とされ、MAMAのMVには13個のエンブレムが登場した。
それはすぐにファンのあいだでも話題になった。
もうひとりいるのか、それならなぜ出てこないのか、もう辞めたのではないか──
それでも俺たちはみんな信じていた。
誰も彼女のことは話さなかった。まるでそれは、早く帰ってきて欲しいとの願掛けのようで。
待っていてほしい、彼女のその言葉だけを俺たちは信じていた。
彼女を待っているあいだにいろんな事があった。素敵な賞を受賞したり、メンバーが脱退したり。
いつも俺たちの心の中には彼女がいた。言わずともそれはみんな思っていたことだ。
彼女の心の中には俺たちはいるだろうか。
"みんなでひとつ"彼女はよくそう言っていた。私たちは新しい家族なんだと、嬉しそうに。
君がいなくなってから掛け声として決めた、We are oneを君は1度でも聞いただろうか。
こんなにも君のことを俺たちは必要としてるんだ。
俺たちは家族なんだろう？みんなでひとつなんだろう?だから──お願いだから、早く帰ってきてよ。君のいない未来は、どうしようもなくつまらないんだ。
そんなある日、新曲の歌詞カードが配られた。普段彼女の名前の隣には、代わりに歌う誰かの名前が書かれている。
SE「あれ？Aのパート誰が歌うんですかヒョン？」
CY「ほんとだ〜名前が無い。ミスですか？」
「そんな初歩的なミスするかよ」
CY「ってことは…」
BH「まさか…」
ニヤリ、正しくその言葉が合うような笑みを浮かべるマネージャーのヨンミンヒョンをみて俺たちは息を飲んだ。
彼女が──Aが、帰ってくるのか？
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ゆーりんご(プロフ) - 華雪さん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします^_^ (2018年5月16日 10時) (
レス) id: c60f280b6e (このIDを非表示/違反報告)
ゆーりんご(プロフ) - まめ太さん» ありがとうございます！！続編もよろしくお願いします〜 (2018年5月16日 10時) (レス) id: c60f280b6e (このIDを非表示/違反報告)
華雪(プロフ) - すごく面白かったです(o^^o)更新楽しみにしてます！ (2018年5月10日 23時) (レス) id: 7283c08e2d (このIDを非表示/違反報告)
まめ太 - わぁ、待ってました！とても面白かったので嬉しいです！！ (2018年3月8日 1時) (レス) id: aef95dad1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーりんご | 作成日時：2018年2月3日 18時
