僕は今鬼を殺して生きています。 (ページ3)

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こんにちは、もしくはこんばんは。
今僕は盛大に混乱しているから状況説明より先に落ち着くために自己紹介をしよう。僕は緑谷A。僕と言っているけど一応生物学上は女です。まあ見た目も男のようで声も男性にしては高く女性にしては低い、つまりは中性的な声のためよく男と間違われるがそこまで声が低いという訳でもないし身の振り方もそう人と対策ないのでわかる人には女だと分かるようだ。

さて、自分の名前と性別の話しかしてないけどとりあえず少し落ち着いたから次に状況説明。
僕には泣き虫で優しくてそして最高にカッコイイ双子の兄がいる。兄妹共々ヒーローという職につくことを目指し、その通過点である高校へと入学した。1歩1歩仲間たちと進み数々の艱難辛苦を乗り越えて来たのだが、あと1歩という所で僕の人生は終わった。

はずだったのだ。本当に。
何故目を開いたら自然に囲まれてるのか本当に意味が分からない。普通あれだ、死後の世界とか天国と地獄とかあの世とか(全部同じ意味)そこに行くはずじゃん。いやあるかは知らないけどね？？？。百歩譲って僕の魂がそのまま輪廻転生をしたとしても普通赤ちゃんからの再スタートじゃない？？？なんでこのまま？もしかして僕死んだんじゃなくてアイツの新しい個性・「転送」てきなもので飛ばされたとか？…それはないな落ち着こう。

確かに僕はあの時死んだ。
アイツの手が触れた瞬間に首から崩壊して胴体から首が離れていく瞬間を。痛みすら感じず身体が塵のように消えていく感覚を僕は覚えてる。
本当に、さっき起きたばかりの出来事なんだから忘れるはずがない。
あれが嘘だったなら僕の手はこんなにも震えてはいないだろう。

何度か握って開いてを続けゆっくりと深呼吸を繰り返せば段々と震えが収まり少しだが頭がスッキリとしてきた。そうだ混乱してる暇があるならここがどこなのか突き止めよう。そしてあの場所へ、皆の場所への帰り方を見つける。
この森を出て人を探そう。運が良ければ近くの県かもしれない、もし遠くの国だとしてもそこでお金を稼いで飛行機に乗って帰ればいいだろう。よし、そうとなれば早速行動だ。

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たとえ、二度と帰れないと分かっていても。

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夢主の今の服装は忍者服みたいな戦闘服の上に旅人ふうのマント。