*そういうコト ページ7
「「はぁ〜〜〜〜」」
先に身体や髪を洗ってから二人一緒に狭い浴槽に浸かった。
私の背中にぴったりとくっつく彼の熱に、変な気分になりそうだなんて、ちょっぴり思った。
「A〜」
「わっ、ちょっと!お腹触んないで!こら!つまむな!」
「わははははっ!暴れても意味ねぇよ」
右手でお腹を触りながら左腕にがっちり抱きおさえられるため抵抗出来ない。というか狭い浴槽に二人も入ればほぼ動くことは出来ないのだけど。
「万里〜」
「どうした?」
「明日朝帰っちゃうの?」
「ん〜まあな。授業は昼からだけど道具取りに戻るし。Aは何限から?」
「んーん、私は明日も休み。ほら、先生が奥さんと海外旅行だから」
「そういやそーだったな、連休ずりぃ」
そう言って首筋に顔を埋めてくる。濡れた髪が張り付く感じがくすぐったい。
「万ちゃんは寂しがり屋だね〜」
「うっせ。つか、その呼び方太一みてぇ」
「たいち?誰よそれ〜浮気?」
「劇団のやつだっての。同じ組のな」
「へ〜同じ劇団のね〜浮気は否定しないの?」
「ジョークだジョーク。んだよいじけんなよ、A。」
「っむぅ、んっ」
名前を呼ばれ、顔だけ振り向けば深いキス。狭いし角度が辛いけど離れたくなかったので我慢した。そういうコト、するつもりじゃないけど身体が熱を持つのがわかる。
「結構のってきてんのな?」
「…う、うるさいっ!もう出る、」
「うぉっ!?急に立つなって!っておい!ケツ向けんな、生殺しかよ…」
「んなっ!!?さ、触んな!見んな!」
「無茶言うな!こんのやろっ!」
「いや〜〜〜!変態!ワンレン!イケメン!」
「んだそれどういう事だよ!褒めてんのかよ!」
さんざんふざけあっていたため、お風呂を上がる頃には身体が冷えていたが気にしない。
さて、夜ご飯は何にしようかな。
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作者名:ムリ子 | 作成日時:2019年8月1日 22時