【A3!】イージーモードな彼と私【摂津万里】 (ページ6)

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＊こっち見てページ6

「ほ、ほんとに一緒に入るの？」
「もち、だからここまで運んできたんだろ」
「…大丈夫？」
「なにが」
「…何もしない？」
「…は？」

ほぼ冗談で洗ってあげる！なんて言ってみたが、本当に一緒に入るとなると急に緊張した。万里の顔を見ることができず、彼の胸におでこをくっつけた。

そりゃあそういうコトは経験済みだし、お風呂も一緒に入ったこともあるし、なんなら昨日の夜に…

「なんだよ、顔真っ赤じゃん」
「っ！？いや、違う！から…！」
「へーきへーき、別に変だと思わねぇよ。言いたいことあんじゃねーの？ほら、こっち見てみ？」

両頬を掴まれ、といっても優しく触れる程度の力なので振り切ろうと思えば振り切れた。

けれど、彼の瞳をみれば吸い込まれるようで目を逸らせなかった。

「…万里」
「ん？」
「今日はさ…」
「ん」
「夜ご飯まだ食べてないし、き、昨日もしたし…その、そういうのは…ここでは、したくない…です…」
「よし、ちゃんと言えんじゃん。別に俺だって毎日毎日やりたいようなガキじゃねーっつの、な？」

頭をわしゃわしゃと撫でながら抱きしめられる。恥ずかしさと変に緊張していた自分が馬鹿らしくて若干泣きたくなる。
そのまま頬をよせると、ははっと彼の掠れた笑い声が聞こえた。

「あ、A」
「？どうしたの？」
「シャンプー、あっち置いてきてたわ。取ってくっから先入ってろ」
「…うん」
「え？脱がせて欲しいって？」
「言ってない！早く取り行け！」
「はははっわーってるっての」

1人になった脱衣所兼洗面所で鏡の前に立つ。
…私はなんて真っ赤な顔をしてるんだろう。
頬に手を当てればとても熱を持っていた。