【A3!】イージーモードな彼と私【摂津万里】 (ページ14)

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＊止まらないページ14

「お、おい、頼むから泣きやんでくれ…」
「っうっ…ご、ごめんなさい…っうぐっ」
「おいおっさん、A泣かせんなよ」
「！？うわっ！」

さっきまでソファで大人しくしていたはずの万里が立ち上がり、胸に私を押し付けた。

「今回の件は100パー俺が悪い。お前はなんも悪くねぇし、ここまで気回してくれてんだから、感謝してる。だからもう泣かなくていい、な？」

優しい声色で頭を撫でながらそういう万里は、少しは酔いが覚めたようだった。

劇団の人達がおおっ…！といろいろ歓声を上げているけど、万里によって視界は遮られているためそんなに気にならなかった。

「…万里、ごめんね」
「だからいいっての、ど？落ち着いたか？」
「うんっ…万里はもう大丈夫？」
「んなのへーきへーき、俺だぞ？あんなの演技だっての」
「そんな訳ないでしょバカ…本当に心配したんだからね…！」
「わ～ってる、心配かけて悪かった。それと、さんきゅな」

今度はほっとして涙が止まらなかった。けど、もう何も言われなかった。万里の背中に腕を回してキツく抱き締めれば、いてぇいてぇ、と笑われたが、いつもの彼に戻っていて本当に良かった。

そんな私たちを見てキラキラした視線を送る学生や見てるこっちが恥ずかしいと目線をそらす人、微笑ましく見守る人と様々だった。

いい人たちに囲まれているんだな、と万里に視線を送ると笑い返してくれた。

以外作者より↓

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