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それから暫くして政府の役人がやってきた。その中には私の担当官である榊さんもいた。
「もう終わってしまいましたか？」
『ええ、少し前に。』
そう話していると、あの審神者が私に向かって吠えた。
「なんだよお前！！ここは俺の本丸だ！！」
『そうですね、ここはあなたの本丸です。ですが、末席でも神たる彼等を虐げる事は断じていけません。』
「神ぃ…？それがなんだ、どうした！あいつらは刀だ！物だ！！何をどうしようが持ち主の勝手だろう！？」
『いい加減にしなさい。』
ざくり、と砂利を踏みしめて審神者の元へ歩く。
『聞いてみればそんな戯言を……よくもまあそのような事が言えたわね。
確かに彼等は刀です。持ち主に扱われる事を嬉しく、誇りに思うでしょう。しかしそれと同様に彼等は人の心を持った人間です。末席とはいえ神様です。それを如何してこのように虐げる？
…審神者の方が上だと勘違いするな。我々は彼等に力を貸してもらっているだけのただの人間に過ぎない。順位は圧倒的に向こうが上だ。そこをよく覚えておけ。
………半世紀程しか生きていないような小僧が、上から目線で語るんじゃない。』
そう言い放ち男から離れた。
ああ、気分が悪い。とても気分が悪い。ここまで愚かな人間がいたとは。大体、政府も政府だ。きちんとこいつの能力を、霊力を、人間性を見たのか。こいつの霊力は確かに多いが穢れている。とてもじゃないが神を使役する者としてはこれでは駄目過ぎる。
ああ、イライラする。
三日月「落ち着け主や。主の気持ちはよく分かった。」
『……ごめんなさい。』
三日月「いやいや。…ああほら、石切丸らが戻ってきたようだぞ？」
そう言い母屋の方を見ると、ニコニコと笑いながら二振りは帰ってきた。二振りに近寄り頭を下げる。
『お疲れ様でした。どうでしたか？』
石切丸「動けない者が数振りいたよ。他はなんとか動ける状態だから大広間に行ってもらった。」
髭切「うんうん。あとねぇ主、少し興味深いものがあったんだよ。」
ついてきて。と言われたので、私たちは髭切について行った。
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狐ねぇ - とっても素敵な作品です！何度も読み返してしまいます♪無理をなさらない程度に更新していただきたいです！楽しみに待っていますね♪ (2021年7月31日 16時) (
レス) id: 7b7b6482b0 (このIDを非表示/違反報告)
のん - とてもいい作品ですね！見入っちゃいました！更新楽しみに待ってます頑張ってください(*´ω`*) (2020年5月20日 14時) (レス) id: cc61122175 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - 更新楽しみにしてます。頑張ってください (2020年2月4日 22時) (レス) id: d5a0d81ae4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - ( ´∀｀ )b (2020年1月6日 16時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
@ - めっちゃっっ面白いです！でも、早く続きが読みたいです (2019年4月1日 15時) (レス) id: 2da2df1e9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる
| 作成日時：2019年3月9日 12時
