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『「止まりなさい。」』
ぴたりと、もうあと少しで斬れるというところで刀が止まった。恐る恐る目を開くと、彼女がいた。
彼女はゆっくりとこちらに向かってくる。抜刀している彼らを見て睨んだ。
『私が少し出ている間に何があったのかは聞かないわ。でも……一般人に刃を向けるのはやめなさい。それに抜刀禁止だとあれほど言ったでしょう。』
三日月「だが主、此奴らのせいで主が、」
『やめなさい三日月。アレは私が油断しただけの事。……今すぐ刀を仕舞いなさい。じゃなきゃ問答無用で本丸に帰すわよ。』
そう言えば彼らは渋々といったように刀を鞘に納めた。ふう、と一息吐き生徒たちの方を向く。その顔には先程のような怒気はなかった。
『彼らがご迷惑をかけたようで申し訳ありません。私からきつく申し付けておきます。』
「…いや、いいんだ。元はと言えば私が最初に少しでも事情を説明しておけば良かったんだからね。」
『校長先生に口外するなと申したのは私です。これらの事は全て私に非があります。本当に申し訳ありません。』
そう言い頭を下げた。生徒たちはまだ体を震わせ身を寄り添っている。
加州「……主、長谷部からの連絡なんだったの？」
『ああそうだった。仕事よ皆。とある本丸を摘発します。……今起きた事をこれで挽回してくれると嬉しいわ。』
そう言えば皆は深く頷いた。それを見てにこりと笑った彼女はもう一度頭を下げその場を去る。
しかし、三条の刀だけは動かなかった。
今剣「あるじさまがいうので、きょうとのころはゆるしてやります。」
岩融「だがしかし今言った事は全て本心、嘘偽り等ない。」
石切丸「もし君らがこの事を世間に口外でもしたら……どうしようか。」
小狐丸「末端でも神、お主らの一人や二人を神域に連れ込み殺す事なんて取るに足らない。」
三日月「だからこそ神の御前で誓え。『主とこの事を一切口外しない』と。俺たちはお主らの真名を知っている。故に神との"約束"を破ればどうなるか解るな？」
そう言えば皆はこくこくと頭を振る。それに満足したのか彼らは体育館を去っていった。
「＿＿＿＿"約束"したからな。」
そう言ったのは誰だったか。
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ユリ(プロフ) - 続き気になります。更新頑張ってください (2019年3月2日 19時) (
レス) id: 2e6c718a02 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 面白いです。続きどんどんしてください。頑張ってください (2019年2月6日 13時) (レス) id: f266346369 (このIDを非表示/違反報告)
アイ。(プロフ) - 新作待ってました!!更新頑張ってください!! (2019年2月3日 10時) (レス) id: b23522634a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる
| 作成日時：2019年2月2日 22時
