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朝餉を食べ終わり、粟田口の短刀たちと手を繋いで自室に戻った。ひらひらとピンク色の花弁が視界に入る。
『次は…どんな景趣にしましょうか？』
厚「俺は夏がいいな！」
後藤「俺も夏がいい！水浴びしてぇ！」
乱「ボクは秋がいいなあ。紅葉が綺麗だし！」
五虎退「ぼ、僕も、秋がいいです…。」
薬研「いや、やっぱ冬だろ。炬燵が恋しいぜ。」
秋田「僕も冬がいいです！雪合戦したいです！」
前田「主君はどの様な季節がお好きですか？」
『私は…四季全てが好きよ。夏には緑の木々と蝉の声が、秋には紅葉や銀杏と鈴虫や蟋蟀の声が、冬は真っ白な雪が……全てが美しい。これだけは時代が過ぎても変わらないものね。』
まあ、本丸内の季節は全て景趣によって生まれたものだけれど、それでもとても美しい。
『それでも一番好きなのは…矢張り春ね。』
前田「春…ですか。桜が綺麗ですしね。それに暑いまでとはいかなくとも、暖かな陽射しに照らされるのは僕も好きです。」
信濃「俺も春好きだよ！でも冬も好きだなあ。冬だったら大将の懐に入れるもんね。」
博多「それでも俺は秋がいいたい！秋は良かよ〜、山に行けばタダで食料が入手出来るたい！」
『ふふふ、そうね。でも私は加州、……初期刀と初めて出会ったのが春の綺麗な桜の中だったから、春が一番好きね。結局は思い出に残ってるのが春だから好きなのね。』
あの時の事は今でも覚えてる。
突然わけもわからず連れ去られて、よくわからない施設で拷問のような実験をされて、私は死なない老いない
こんのすけから五振りの刀を見せられ、赤い鞘が特徴的な刀を選んだ。霊力を注ぐと、ピンクの花弁を舞わせながら彼は登場した。
「あー。川の下の子です。加州清光。扱いづらいけど、性能はいい感じってね。
…あんたが今世の俺の主？可愛くしているから、大事にしてね。」
そう言い彼は微笑んだ。その瞬間、私の世界に色がついたのだ。背後に佇んでいる大きな桜の花弁がふわりふわりとやってきて彼の周りを舞う。穏やかに笑う彼と桜は妙に息が合ってとても美しかった。
この時から私は春が、この神様が大好きになったのだ。
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ユリ(プロフ) - 続き気になります。更新頑張ってください (2019年3月2日 19時) (
レス) id: 2e6c718a02 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 面白いです。続きどんどんしてください。頑張ってください (2019年2月6日 13時) (レス) id: f266346369 (このIDを非表示/違反報告)
アイ。(プロフ) - 新作待ってました!!更新頑張ってください!! (2019年2月3日 10時) (レス) id: b23522634a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる
| 作成日時：2019年2月2日 22時
