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『もうその個性把握テストは終わりまして？』
「あと一種目だけだ。…今来てももう遅い。全員がやっているところを見てろ。」
そう言うと、男は私から離れ生徒たちに一言二言言うと全員を引き連れて円が書かれている場所に向かった。
「なんで遅れたん？」
『…え？』
私の側には一人の女の子が立っていた。茶髪で頬が少し赤い可愛らしい女の子。
「急に話しかけてごめんね！私、麗日お茶子！Aちゃん…やんね？」
『え、ええ…初めまして麗日さん。Aと申します。』
「そんな固くならんでえーよ！お茶子って呼んで！Aちゃんて呼んでもいい？」
『もちろんです。これからよろしくお願いしますね、お茶子さん。』
「お茶子さんかー…まあいっか！うん！よろしくね！」
そう言いお茶子さんはニッコリと笑い手を振って生徒の方へ向かっていった。
＊＊＊
"個性"というものは、本当に面白い。
氷を出したり、手を爆発させて加速したり宙を浮いたり、身体からモノを創り出したり、酸を出したり、腹部からレーザーのようなものを出したり…、言い出したらキリがない。
『大丈夫ですか？』
「へっ！？あっ、さっきの…！」
全ての競技が終わったのか全員が戻ってきた。その中で、唯一大きな怪我をしている生徒に近寄る。
『指…折れてますよね？それもバキバキに。痛くないのですか？』
「い、痛い、ですけど…その、」
『微力ですが、私の力を差し上げます。』
そう言い彼の手を慎重に掴みゆっくりと霊力を流していく。
元来、霊力というのは審神者であれば付喪神である男士の手入れや鍛刀、刀装作りの時や結界を貼ったり等という事にしな使えない。が、生身の人間にも微力だが使える。それは神経系を麻痺させたりといった些細な事しか出来ないが、今はそれで十分だろう。
「凄い…痛みが、消えた……？」
『消えたのではなく麻痺させたのです。治ってはいないのですぐに治療をする事をおススメします。』
「凄いね…君の"個性"？」
『これは元々あった力ですよ。』
「それを"個性"って言うんじゃ…？」
よくわかりませんねぇ。
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ユリ(プロフ) - 続き気になります。更新頑張ってください (2019年3月2日 19時) (
レス) id: 2e6c718a02 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 面白いです。続きどんどんしてください。頑張ってください (2019年2月6日 13時) (レス) id: f266346369 (このIDを非表示/違反報告)
アイ。(プロフ) - 新作待ってました!!更新頑張ってください!! (2019年2月3日 10時) (レス) id: b23522634a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる
| 作成日時：2019年2月2日 22時
