６ ページ45
.
「百億で買います。」
すぐにわかった。その声が誰なのか。その瞬間、強張っていた体が解けていく。ニヤリと笑い声をあげた。
『やりなさい！！！』
「「「仰せのままに！お嬢様！！」」」
その瞬間、私の横にいた司会者が倒れた。肩や足からは血が流れている。
『彩奈！
「かしこまりましたわお嬢様！」
「は〜い。この優奈にお任せあれ〜。」
そう言い彩奈さんは銃で撃ちまくり、優奈さんはナイフで傷つけていく。
『利根！和成！伸二！裏に捕らえられている人の救助！！』
「「「かしこまりました、お嬢様。」」」
そう言い三人はその場から消えた。比喩とかじゃなくて、本当に。残りの人たちは私の元にやってきて私の肩に毛布を掛けたり枷を外したり赤くなった部分を冷やしたりしていた。それから数分後、騒ぎを聞きつけたのか利根さんたちが呼んだのかわからないがヒーローや警察がやって来たが、全て終わっていたので驚いていた。
事情を説明しようとカツカツと穿かされた靴を鳴らしながら近寄る。
『随分と遅かったわね。来てくれたところ悪いけどもう全部終わったから帰ってくれて構わないわよ。』
「あ、えっと、お疲れ様でした…？」
『お疲れ。』
ああ、そういえば忘れていた。
『ここの人間に買われた奴と、ここにいる人間、全部私が貰っていくけどいいわよね？』
「………は？え、今、なんと？」
『ここにいた人間全部貰う。』
「いや、それは困ります！被害者は我々が保護し、その後適切な場所まで送り届ける所存でございますので…！」
『今まで何もしなかった連中が口を挟まないでくださる？それに、ここにいる人間は皆棄てられたり親に売られたっていうじゃない。』
「それは…！そうですが…。」
『しつこいわね。じゃあ私が院を建ててそこに住ませる。それならいいわよね？拒否権なんてないけど。』
そう言うと牢屋に入っていた人たちを連れた利根さんたちが帰ってきたのでその事を言うと、
「早急に建てるよう申し付けます。院の主人はどうなさいますか？」
『私がやるわ。でもずっとは無理だから、マサ、あなたに一任するわ。』
拒否は認めないわよ。
そう言い私はその場を去った。あー…久しぶりのシャバの空気だ！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1236人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ののいろ系女子 - おっ？続編？...待ってました！45話過ぎた辺りからもうちょいかな？とは思ってたんです！いやホントに続編楽しみにしてます！ (2018年12月19日 17時) (
レス) id: 8fb3eabd58 (このIDを非表示/違反報告)
Aika(プロフ) - めっちゃ面白いです!!更新無理しない程度に頑張って下さいd('∀'*) (2018年12月19日 7時) (レス) id: 1fcd01f37b (このIDを非表示/違反報告)
zut（ジット）(プロフ) - 前コメントした「りお」です！コメ返しありがとうございます！一番最初でめっちゃうれしいです！続編楽しみに待ってます！！！！ (2018年12月18日 21時) (レス) id: a768d99ede (このIDを非表示/違反報告)
犬田(プロフ) - オリキャラも魅力的で大好きです…！！！続編待ってます！頑張って下さい！ (2018年12月18日 12時) (レス) id: 4889f7f66e (このIDを非表示/違反報告)
晴明(プロフ) - いつも楽しみにしてます！ジンさんに似てるのすごいカッコイイ。続編楽しみにしてます！ (2018年12月18日 1時) (レス) id: 7c8004c578 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はる
| 作成日時：2018年11月16日 23時
