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緑谷.side
「轟くん！大丈夫！？」
「怪我はしてないか！？」
「ああ…大丈夫だ。」
その後、知河さんはあまりにも出血量が多い事から病院に運ばれた。彼女のいた場所は血が水溜りのように溜まっていた。そして最後のあの言葉、
＿＿私は！そんな今のヒーロー社会を！完全否定する！！
無慈悲にも打ち付けられた言葉に、どうすることもできなかった。それはヒーローを目指す僕らにとってはとても辛い。彼女に、一体何があったのか…。
「Aちゃん……全然そんな子に見えへんかったのに…。」
「まさか人を殺めるだなんて…。」
「……あいつ、どうなるんだろ。」
「死刑…とか？人殺してるし…。」
「でもきっと何か訳があったんだよ！Aちゃんそんな子じゃないもん！」
「でもっ、」
「お前らここで何してる。」
ぴしりと体が動かなくなった。目の前には僕らの担任、相澤先生が捕縛布を握りながらやってきた。
「俺は家に帰れっつった筈だよな。」
「先生！あいつどうなるんスか！！」
「血いっぱい出てたよ…Aちゃん死んじゃうの！？」
「落ち着け。それはまだわからん。
…まっ、あいつはきっと元の場所に戻るだろうけどな。」
「元いた場所……？それって、」
「それをお前らに言うつもりはない。」
さっさと帰れよ。
そう言い相澤先生はこの場を去った。
「知河さんは…本当は優しい子だと思う……。」
「デクくん…？」
「本当に悪逆非道なら、あの時僕を救けたりなんかしなかった。」
そう、あの時、ナイフを持った男が僕に向かって来た時、突然の事で動けなかった僕を押し退けて代わりに刺された。本当に悪い奴だったら、きっと庇う事なんてしないと思う。
「俺も…そうだと思う。」
「轟くんも？」
「……殺したくないって、言ってた。」
そう轟くんが発言する。
ますますわからない。どうして彼女が僕を庇ったのか。なぜ轟くんにそんな事言ったのか。彼女に一体、何があったのか。
僕らはまだ、何も知らない。
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イロハ(プロフ) - めっちゃ泣きました！こういう物語すごく好きなのでみいってしまいました！ (2022年8月26日 23時) (
レス) @page49 id: 679b71b669 (このIDを非表示/違反報告)
璃徒 - やばい、感動しかないです。涙でそうになりました…！ (2022年1月28日 21時) (レス) @page49 id: 19b3aa7f76 (このIDを非表示/違反報告)
リア - 夢小説でこんなにのは初めてです！とても感動したし、見ていて涙が出ました。素晴らしい作品をありがとうございます！ (2020年10月21日 0時) (レス) id: 1bb79351ab (このIDを非表示/違反報告)
そあ - 久しぶりに夢小説で泣きました。面白かったです。ありがとうございます。 (2020年4月27日 21時) (レス) id: 50fe801646 (このIDを非表示/違反報告)
over the rain - 泣いちゃいました。最高です (2019年11月4日 16時) (レス) id: a4bab14be1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる
| 作成日時：2018年7月21日 23時
