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やってくるナイフを避け喉元を目掛けてナイフを振る。しかし手首を掴まれ当たる事はなかった。その瞬間に目の前にナイフが迫ってきたので背中を逸らして避ける。掴まれていない方の手を地面につけバク転をし、その反動で足で顎を狙う。しかしそれも避けられた。互いに距離を取り睨み合う。
『凄いですね！流石は雄英生！！』
「テメェもなクソ女！！」
攻防が続く中、爆豪がポツリと呟いた。
「お前だろ、一年前の女子中学生の犯罪者。」
すると今まで動き回っていたAがぴたりと動きを止めた。
『…なんでそう思ったの？』
「お前、静岡まで殺しに来たんだろ。俺の家静岡だからよォ…自然と知っちまうんだわ。逆になんで他の奴らが気づかねーのかわかんねェよ。容姿とかそのまんまじゃねーか。」
黒いお下げ髪も、首に巻いた包帯も。
だがそれだけじゃ本人だなんてわからない。
しかし可笑しいと思ったのだ。あの雄英がそう簡単にどこから来たのかもわからない女子中学生を社会見学という名に置くのが。そしてAの側にいて監視しているミッドナイトが、授業が始まる前の相澤の言葉が。それらのピースがぴったりと嵌った。
「テメェがなんでここにいんのか知らねーよ。つーかお前、確か特殊拘置所にいたんじゃ、」
すると、一気に爆豪の視界は変わった。背中には冷たく固い地面の感触、そして爆豪の上にはなんの感情もないA。
『……先輩には、一生わかんないよ。
私の事なんて。特殊拘置所にいたのはほんと。ネズミさんに一日だけ社会見学してもいいって言ってもらったのもほんと。
…人を、殺したのもほんと。』
そう言いナイフの切っ先を喉元に当て、ツツと線を引いた。
『これが本物のナイフなら、先輩死んでたね。』
そう言いAは爆豪の上から降り、その場を去って行った。
それを、ただ見るしかなかった。
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イロハ(プロフ) - めっちゃ泣きました！こういう物語すごく好きなのでみいってしまいました！ (2022年8月26日 23時) (
レス) @page49 id: 679b71b669 (このIDを非表示/違反報告)
璃徒 - やばい、感動しかないです。涙でそうになりました…！ (2022年1月28日 21時) (レス) @page49 id: 19b3aa7f76 (このIDを非表示/違反報告)
リア - 夢小説でこんなにのは初めてです！とても感動したし、見ていて涙が出ました。素晴らしい作品をありがとうございます！ (2020年10月21日 0時) (レス) id: 1bb79351ab (このIDを非表示/違反報告)
そあ - 久しぶりに夢小説で泣きました。面白かったです。ありがとうございます。 (2020年4月27日 21時) (レス) id: 50fe801646 (このIDを非表示/違反報告)
over the rain - 泣いちゃいました。最高です (2019年11月4日 16時) (レス) id: a4bab14be1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる
| 作成日時：2018年7月21日 23時
