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今日は快晴。青空が広がり鳥が鳴きながら飛んでいる。そんな中、Aは一人真っ白な病室にいた。
『……死に損ねちゃったな…。』
昨夜、Aは鏡を割りそのガラス手首を切り自 殺を図ったが、見回りをしていた看護師に見つかり手首を包帯でぐるぐる巻きにされたのだ。
おかげでそういった部類の物は全て取り上げられてしまった。
するとかちゃりと鍵が開く音がし、カラカラと扉が開いた。扉の方を見るとAの目は驚きで見開いたがすぐに元に戻った。
『……何しに来たんですか。出久先輩、轟先輩。…あと外にも何人かいますよね。面倒なので全員入ってきてくれませんか。』
そう言うとゾロゾロと人が入ってきた。最後に入ってきたのはイレイザーヘッドこと担任の相澤だった。
『随分と多いですね…。何しに来たんですか。』
「えっ、と…お礼と謝罪を言いたくて……。
あの時、救けてくれてありがとう。あと、僕を庇ったせいで刺されて…ごめんなさい。」
『……そんな事で態々ここまで来たんですか？暇なんですね、ヒーロー科って。』
「そんな事って…。」
『先輩を庇う以前に、どうせ私は病院送りでしたよ。両腕ボロボロでしたし、あと骨も何本かイってましたし。』
そう言うと全員顔を顰めた。
Aには何故そんな顔をするのかわからなかった。
「あと、その…聞きたい事があるんだけど……。…知河さんって、どうしてそんなにヒーローの事、」
『私を救けてくれなかったから。』
そう言うと緑谷は驚いた。あまりにも冷たい声で、感情のない声でそう言ったから。
『先輩達はさ…親に殴られた事ってある？』
「叩かれた事はある…かも？」
「俺はあるぜ。グーパンだった。」
「俺も点数低いテスト隠してるのバレて叩かれた。」
『でもそれは、皆の事を思って叩いたり殴ったりしたんでしょう？私の場合は全く違う。ただのストレス発散で殴られたり蹴られたりした。殺されかけたりもした。』
そう言うと全員驚き目を見開いた。実の娘を殺しかけるだなんてあり得ないと思ったから。
「俺だって殴られた事はある。兄弟は外で遊んでいるのに俺だけが違った。俺の左側が醜いと、母に熱湯をかけられた。」
『でも、あなたには逃げ道があったでしょう？』
そう言うと、Aは轟を真っ直ぐに見つめた。
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イロハ(プロフ) - めっちゃ泣きました！こういう物語すごく好きなのでみいってしまいました！ (2022年8月26日 23時) (
レス) @page49 id: 679b71b669 (このIDを非表示/違反報告)
璃徒 - やばい、感動しかないです。涙でそうになりました…！ (2022年1月28日 21時) (レス) @page49 id: 19b3aa7f76 (このIDを非表示/違反報告)
リア - 夢小説でこんなにのは初めてです！とても感動したし、見ていて涙が出ました。素晴らしい作品をありがとうございます！ (2020年10月21日 0時) (レス) id: 1bb79351ab (このIDを非表示/違反報告)
そあ - 久しぶりに夢小説で泣きました。面白かったです。ありがとうございます。 (2020年4月27日 21時) (レス) id: 50fe801646 (このIDを非表示/違反報告)
over the rain - 泣いちゃいました。最高です (2019年11月4日 16時) (レス) id: a4bab14be1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる
| 作成日時：2018年7月21日 23時
