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「先生、こいつダレ。」
テメーこそ誰だよ、と口から漏れそうになってしまった。
黒い何かに入ると一瞬で景色が変わった。カウンターの奥には酒瓶が大量に揃っている。どこのバーだよ。そして極め付けには目の前に立っているまだ10歳程の子供。……待て待て待て、見た事あるぞこのガキ。
「今日から弔の父親になる人だよ。」
『え。』
「お父さん…？でも俺のお父さんはこれだよ。」
「新しいお父さんだよ。黒霧もいるが、彼だけだと何かと不自由かと思ってね。丁度良さそうな奴がいたから拾ってきたんだよ。」
『ちょ、』
「ふーん。」
そう言うとガキはとことこと俺に近づいてきてクイっとスボンを握った。
「よろしくね、おとーさん。」
不覚にも可愛いと思ってしまった俺を誰か殴ってくれ。ｱｯ、待ってスボン崩壊してる！！
＊＊＊
『弔ー、起きなさーい。』
まあ俺が弔クンの父親(仮)になってから早数十年が経ったよ。そんなに経ったんだから俺ももうヨボヨボのジジィに………なってなかった。どうやら俺はいつの間にか先生(そう呼べと脅された)に"個性"を植え付けられたみたいなのだ。それがなんと不老と"個性"無効化である。チートだろ？俺も知らないうちにこれ植え付けられてたんだよ。しかもそれを話す先生は、「あっ、そういえば君に"個性"あげたからヨロみ☆」みたいな軽いノリで言われた。俺の意見は総無視か。
まあそんなこんなで仲良くやってますよ。最近ではなんかチーム作ってどこかの合宿先襲うって言ってたし。いやそれって絶対雄英じゃーんなんて言わなかった俺偉い。
「父さん。」
『おはよう弔。はい朝ごはん。黒霧も休め。後は俺がしとくから。』
「すいません、ありがとうございます。」
皆とは良好な関係ですよ。ああ…ほんの数十年前は「とーさん！とーさん！」なんて言いながら駆け寄ってきたというのに…今ではめちゃくちゃ落ち着いた大人になって…父さん嬉しい。感激感涙だよ。
「父さん、今日ここに爆豪くん呼ぶから先に寝といていいよ。」
『いや、俺も一目見たいし起きて待っとくよ。それに、弔はその爆豪くんを誘拐する時はここにいるんだろ？久しぶりに酒でも酌み交わそうか。』
「…っ、うん…！」
ウチの子が尊いすぎてしんどい。
３→←【番外編】母さん、俺、どうやらトリップしたみたいだ…！（gkbr） 〈敵side〉
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コニ丸 - ウルトラマン会議WWでも、言ってることに共感しかない。すっごく面白かったです！ (8月23日 13時) (
レス) @page3 id: 13079e399f (このIDを非表示/違反報告)
天音 - 面白かったです！今までで一番好きでした！😊 (2022年8月24日 13時) (レス) @page44 id: 912e29f12c (このIDを非表示/違反報告)
もぶ - うわぁ....終わり方かっこよすぎませんか.....?めちゃくちゃ面白かったです!!!! (2022年5月23日 1時) (レス) @page33 id: 3fdbb0f866 (このIDを非表示/違反報告)
seina - 好きなキャラクター皆いるしマジで面白かったです!!!! (2022年2月10日 4時) (レス) @page32 id: 1d8fe9d267 (このIDを非表示/違反報告)
はーちゃん - 才能のかたまりの、作品です。読むの４回目です。更に続編あったら嬉しいです！ (2020年4月26日 0時) (レス) id: 3ad67a8a12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる
| 作成日時：2018年6月3日 16時
