Twenty six ページ27
※出血注意
「ア"ッ、あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"ッッッ！！！」
なんだよこれ。
なんだよこれなんだよこれなんだよこれ！！！
俺たちはただ、若に逆らった奴の始末をしに来ただけなのに！
「くっそ…！おい宝生！多部！お前らまだ動けるか！？」
「まだいける…っ！だが多部がまずい！」
「チッ…！こんなはずじゃなかったんだけどなァ…！！」
相手は一人だった。いつもならすぐに殺せた。いつもと違ったのは、そいつの図体が2m強ほどある事。それに加えてあいつは薬中だった。しかも重度の。薬のせいで痛みを感じないんだろう。おまけに"個性"は身体強化系。自分の体が武器なんだからナイフや銃なんて持ってるわけない。それに対して俺は窃盗。盗むものなんかありゃしない。
多部も宝生もあまり動けない。俺は役にも立たない。ここで死ぬのか？嫌だ。若が、俺を、俺たちを＿＿…。
『どうしたの？』
死を覚悟した時、後ろからそんな声がした。
白衣を着た背の低いガキ。息も絶え絶えな俺たちを見て、次に俺たちのターゲットを見るとニヤリと口角を上げた。
『こんなところにいたんだァ。探すのに苦労したんだよォ？』
「お"、お"ま、お"ま"え"…！！」
『そんな興奮するなよォ、気持ち悪いカラ。』
そう言うとガキは俺の頭をぽんと撫でて、
『すぐ終わるから、そこのお仲間さんと待ってなよ。』
「お、おいッ！」
そう言うとガキはナイフを取り出して一直線に向かっていった。でも、ナイフなんかで殺せたらこんな苦労していない。
『あら？筋肉が邪魔して切れないなァ…。』
そう。こいつの身体はほぼ筋肉で出来ている。そんじょそこらの奴では殺せない。
『ナイフ無理、かァ。』
そう言うとガキはどこからか鉤爪を取り出して手に嵌めた後、またさっきと同じように一直線に向かって行った。
「馬鹿野郎！さっきもやっただろ！あいつに刃物は通らない！！」
『体は、でしょ？』
そう言うとガキは大きく跳躍し、その鉤爪で両目玉を抉った。夥しい量の血が吹き出て、そいつは叫びながら拳を振るう。が、ガキはそれを避けて頸動脈を掻き切った。
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ののいろ系女子 - 夢主君...怖カッコいい！更新頑張って下さい！凄く面白いです！ (2018年11月24日 23時) (
レス) id: 8fb3eabd58 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 失敗作少女さん» ごめんなさいそうでした…。ハイアンド・シークですね。ハンドて…なんで手が出てくんねん……。 (2018年10月14日 12時) (レス) id: 96f8150e3c (このIDを非表示/違反報告)
失敗作少女 - ハンドアンドシークではなくハイアンド・シークですよ。 (2018年10月13日 22時) (レス) id: efb6f4c834 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - カーノーさん» コメントありがとうございます！ほんとだハンドアンドシークだ…。言われて今気づきました。何も考えずに題名決めたんで…。今後ともよろしくお願いします！ (2018年10月13日 19時) (レス) id: 96f8150e3c (このIDを非表示/違反報告)
カーノー - ハンドアンドシークだ！ (2018年10月13日 18時) (レス) id: 38fd5b1b7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる
| 作成日時：2018年10月13日 13時
