Thirty ページ14
.
生徒たちが出入り口の隅に集められている。その向こうから仲良く拘束されて警察に連行されている時、Aも生徒たちの側にいた。
『最近、駅前に美味しいパンケーキ屋さん出来たんだけど皆知ってるゥ？』
「あ！知ってる！学校帰りに食べに行きました！」
「私もー！あそこのパンケーキふわふわで美味しかった〜！」
『俺ねェ、上にいちごと生クリーム乗ってて、いちごシロップかかってるやつ食べたんだけどォ、あれちょー美味しかったァ！』
「え！あの3段重ねのやつ！？」
「Aさんって意外と甘党なんですねー。」
『何でも食べるって言ってよォ。あ、お茶子ちゃんと百ちゃん、響香ちゃん、梅雨ちゃんは行った事あるゥ？』
「私は行ったことないな〜。」
「私も…。まず外でそのようなものを食べた事がありませんわ。」
「ウチ甘すぎるのはちょっと…。」
「私も行ったことないわ。」
『あらら、行ったことあるの三奈ちゃんと透ちゃんだけかァ…。じゃーあー、明日皆で行かない？俺奢っちゃうよ〜。』
「えーいいの！？行きたーい！」
『じゃあ終わったらライン交換しよォ。グループ作って、時間決めようねェ。』
キャッキャと、まるで女子のように騒ぐAを遠目からヒーローや警察たちが見ていた。
「…っんな所で、捕まってたまるかァ！！」
その時、拘束されていた敵の一人が抜け出し、体から刃物を出してAたちの方へ突進してきた。すぐにヒーローや警察が止めに入る、がその前にバンという音と共に敵は倒れた。すぐに倒れた敵に駆け寄るヒーローが見ると、敵の額には穴が空いておりそこからどくどくと血が出ていた。
『ああっと、ごめんねー。つい殺しちゃった。』
そんな声がした。Aの手には拳銃が握られており銃口からは煙が出ていた。その場にいた誰もが、こいつが殺したんだとわかった。
「A…さん……？」
『…あはっ、ごめんねェ皆、怖がらせちゃって。』
「し、死んだの？あの敵…。」
『あれ？もしかして人が死ぬところ見たことないの？うわァ…皆初めてかァ。それは悪いことしたねェ。』
そう言い謝るもニコニコと笑い続けている。生徒たちは知らぬうちに一歩後ずさった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 147人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ののいろ系女子 - 夢主君...怖カッコいい！更新頑張って下さい！凄く面白いです！ (2018年11月24日 23時) (
レス) id: 8fb3eabd58 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 失敗作少女さん» ごめんなさいそうでした…。ハイアンド・シークですね。ハンドて…なんで手が出てくんねん……。 (2018年10月14日 12時) (レス) id: 96f8150e3c (このIDを非表示/違反報告)
失敗作少女 - ハンドアンドシークではなくハイアンド・シークですよ。 (2018年10月13日 22時) (レス) id: efb6f4c834 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - カーノーさん» コメントありがとうございます！ほんとだハンドアンドシークだ…。言われて今気づきました。何も考えずに題名決めたんで…。今後ともよろしくお願いします！ (2018年10月13日 19時) (レス) id: 96f8150e3c (このIDを非表示/違反報告)
カーノー - ハンドアンドシークだ！ (2018年10月13日 18時) (レス) id: 38fd5b1b7e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はる
| 作成日時：2018年10月13日 13時
