時透無一郎の親戚は恋柱の継子です 弐 【鬼滅の刃】【時透無一郎】【甘露寺蜜璃】

時の流れ　伍拾伍 ページ6

「え？ちょ、囲炉裏ちゃん！？な、泣かせちゃった！？ごめんね！？」

「え？」
　


自分でも分からなかった。泣いてるということ。

”泣いている”と認識しちゃって、ぶわっと涙が溢れ出る。



「あぁ〜、よしよし。いい子だからね〜、泣かないで〜」


と言いながら甘露寺さんは。私をぎゅっとしながら頭をなでた。


「うっ、あっ、怖かったですっ。鬼に立ち向かうなんてっ……うっ」

嗚咽混じりの私の気持ち。

甘露寺さんは、私の背中を弾みをつけて、私を落ち着かせようと、頭を撫でていないもう片方の手で、ぽんぽんと叩いてくれる。


ああ、懐かしい。お母さん…………。



「両親が死んでじゃって、っ、これからどうやって生きていくのかが不安でっ、でもっ、」

「うんうん。囲炉裏ちゃんはよく頑張ったよ。強い子。ゆっくり、話そう？」

「はい………っ」



甘露寺さんは穏やかな声で言う。

今まで胸にしまった思い、全て吐き出した。


たまには甘えても…………いいですよね？

と思い、甘露寺さんの腕で寝息をたてた。

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