時透無一郎の親戚は恋柱の継子です 弐 【鬼滅の刃】【時透無一郎】【甘露寺蜜璃】

時の流れ　捌拾漆 ページ37

次々に任務をこなす日々が続いた。そんなある日


「柱合会議…ですか」


半年に一度の柱合会議がある、と甘露寺さんから教わった。ちなみに今甘露寺邸です。てか柱合会議ってなにすんだろ。



「柱合会議っていうのはね、最近の近状報告とか、隊士達の事、これからの事を話すんだよ」



私の表情を読み込んで説明してくれた甘露寺さんは可愛い。天使、尊い。



ということがあってできました。産屋敷邸。



「久し振りだなぁ…」



前回来たのいつだっけ。考えるの面倒だな。




「あら、囲炉裏さん」



後ろから聞き覚えのある凛とした声。



「あ、胡蝶さん」



「囲炉裏さん、柱昇格おめでとうございます。同じ柱として、頑張っていきましょう」


両手を併せてにこりと微笑む胡蝶さん。甘露寺さんと同じ美人さんだよね。やっべ顔面偏差値激高。



「あ、ありがとうございます」

「ところで囲炉裏さん。このあと私の屋敷へ来てください。定期検診です」

「あ、はい。ありがとうございます」



ぺこぺこと頭を下げていると




「オイ囲炉裏」




「あ、実弥さん！と煉獄さんと…ド派手野郎」

「オイ小娘」



と後ろから声をかけてくれた実弥さんと煉獄さんとド派手野郎。甘露寺さん心配させた元凶。覚えとるからな。

あとなんだろう？後ろから声かけるの流行ってるのかな？


「久し振りですね」

「あァ。久し振りだな」

「ところで囲炉裏。柱になったのだな！弟子の弟子が柱になったとは、嬉しい限りだ！これからも宜しくな！囲炉裏！」

「宜しくお願いします煉獄さん」

「うむ、こちらこそ！」



相変わらず元気な煉獄さんとすげえちらちらと他に視線を散らしてるド派手野郎。


「なんですかド派手や、宇髄さん」

「その、前の件はすまんと思っている」

「…私は気にしてませんが」

「…そうか」

「今度何か奢ってくださいね」

「…おう！ド派手に奢ってやる！」


と華やかに笑う宇髄さん。

宇髄さん達と談笑していると、見ていない特徴的な長い黒髪を捉える。

少しの興味でよく見てみる。



驚いた。




凡そ二年前、前回行った時に姿は見なかった。





私のたった一人の肉親。




今まで一番、見たかった人。









「む、無一郎兄さん！」





私は喜びのあまり走って兄さんに近づいた。



今までの悲しみを塗り返すように。

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