時透無一郎の親戚は恋柱の継子です【鬼滅の刃】【時透無一郎】【甘露寺蜜璃】

時の流れ　玖 ページ10

先に動いたのは胡蝶さんだった。

素早く動く胡蝶さんに対して私は受け身をとるだけ。木刀のぶつかり合う音が響く。



「囲炉裏さん！受けてばっかですが、大丈夫ですか？時の呼吸使ってもいいんですよ？」



と言う胡蝶さん。
　


「では、お言葉に甘えて」
　




右肘を上げて木刀を耳の横で構える。手を右肘の前に構えて技体制をとる。




「全集中。時の呼吸＿長月(ながつき) 弐(に) 月の輪(つきのわ)」




この[長月 弐 月の輪]は、時の呼吸のなかで最も最初に会得する技で、基本中の基本である。


この技は月の光で相手のめくらましになる。



そして胡蝶さんを押し倒し馬乗りになって胡蝶さんの首もとに木刀を当てた。
　



「勝者！時季囲炉裏！ちゃん！」





ゆっくりと木刀と一緒に起きる。



「ありがとうございました」


と胡蝶さんに一礼する。

すると、




「あ、ちょうちょ」



ちょうちょがひらひらと飛んでいた。捕獲本能が目覚めちょうちょを追いかけた。



「まって〜ちょ〜ちょさ〜ん」




(ちょうちょ追いかけてる囲炉裏ちゃん可愛いわ)



「どうしたの？しのぶちゃん？」





「まさか、これほど強いとは……甘露寺さん、この娘、とんでもなく強くなりますよ……」

「そうなの！？」

「ええ、私の素早さに追い付いたのは一般隊員で囲炉裏さんが初めてです。あれほど素早くかつ足腰が強い。きっと、剣士になったらどんどんと活躍しますよ……」




「でも囲炉裏は、誰が引き取ってくれるのかな……」

「え」

「え？」

「何の冗談を。甘露寺さんの継子にすればよいのでは？」



「え？」






「私にはカナヲがいますし。と言うわけでお館様に連絡してきますね！」






「え？えええ？」

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