時透無一郎の親戚は恋柱の継子です【鬼滅の刃】【時透無一郎】【甘露寺蜜璃】

時の流れ　拾伍 ページ16

「甘露寺さん、鬼の気配がします」






この言葉に二人は酷く驚いた。



「え、鬼！？」

「嘘だろ」

「いえ、気配が弱いですが、結構強い鬼です」


多分、気配を隠してるんですかね。

と付け加えた。


案の定、近くにいる。



「どうしますか、甘露寺さん、伊黒さん」


「まずどの辺に居るかわかる？」

「大まかにまだ下町通りは出てませんね。そしてこの骨董屋の近くなんじゃないでしょうか」




この言葉に動いた者がいた。




「！！」




あれ多分鬼だな。

あの男性に着いていく。


あ、ちなみに今は夜……というか……夜です。


私が走っていったため、甘露寺さんと伊黒さんも私に着いていった。

彼は結構早い。





けど私が追い付けないっていうほどじゃない。



でも私が追い掛けてもあれだな。

私刀持ってないんだけど。


「甘露寺さん！刀持っていますか！？」

「ごめんなさい！持ってないの！」

「甘露寺のせいじゃなかろう。小娘、俺の使え」


といわれなんか蛇みたいな刀を借りる。

私の呼び名は小娘ですかそーですか。





つかこれ使いにくいわ。


まあいいや。

　

呼吸の姿勢をとる。




さっき甘露寺さんの館で見た桜の木を思い浮かべる。


美しい花が散りゆく舞を。









「時の呼吸 卯月(うづき) 参 散(ち)り桜(さくら)」

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