ブックカフェの情報屋【降谷零・安室透】

☆第21話 ページ21

安室くんと両親とのお食事会が終わってから数週間

とてもとても平和な日常を過ごしていた

「それで！そこでライバルの男子が来て主人公のことを抱きしめちゃうんですよ！も〜キュンキュンしますよね！」

今日の話相手は少女漫画大好き高校生

昨日はサスペンス好きの会社員

一昨日は占い好きのおばあちゃん

その前は確かシャーロック・ホームズを語りにきた偽小学生もいた

「Aさんって話聞いてくれますけど、あまりと少女漫画興味ないですよね」

「まぁ、読まないこともないけど武器を使ってドンパチやってる少年漫画のほうが好きかな」

槍とか斧とかカッコイイじゃん？

「はぁーやっぱここのカフェはいいですね〜！好きな事が遠慮なく語れる！」

「学校では語れないの？」

「私みたいなどっぷりって子がいないから· · ·。隠してるんだ」

「このカフェで自分がさらけ出せるなら、私も嬉しいよ」

「もぅー！Aさんイケメン！彼氏になって！！」

そんなキラキラした目で見られても困る

第一、私は女ですよ！

私よりカッコイイ男なんて沢山いるでしょう

例えば、安室くんとか

零はダメ。かっこよくないとかじゃなくて取られたくないから

あ、昴さんとかいいんじゃないですかね？

「きっと私よりもいい人見つかると思うよ」

「Aさんに振られた！そこは冗談でもかっこよく承諾してくださいよ〜」

「嫌だよ！冗談にしてくれないじゃん」

「もぅっ！いじわるっ！小悪魔！」

誰が小悪魔だ！正論を言って何が悪い！

「私には彼氏がいるの！だからムリ！」

勢い任せで口走る

ヤバイ。余計なこと言ったよ！？

ほらどんどん目がキラキラして興味津々って顔してるよ！

「Aさんやっと彼氏出来たんですか！？」

「やっとってなによ！！」

「Aさん！今日は彼氏のこと全部教えて貰いますよ！ココアおかわりっ！」

その後質問攻めにあい、疲れきったのは言うまでもない

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