106話 ページ6
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side 野坂
葵ちゃんをへやまで連れていき、ベッドへゆっくり、腰を下ろした
この宿舎の部屋は完全防音な為、雷の音は聞こえなくなっていた
西蔭には水を買ってくるように頼んであるため、今は部屋で2人きりだ
野坂｢葵ちゃん、もう部屋に着いたからね、大丈夫だから…｣
赤子をあやす様に背中をさすれば、段々と呼吸を整え、落ち着いていく
『ごめ、、なさ、、、取り、、乱し、、たりして、、』
野坂｢大丈夫、大丈夫｣
ポスりとベッドに横になった葵ちゃんは、枕をギュッと握りしめてそのまま枕に顔をうずめた
『雷は…嫌い、、』
野坂｢音が大きいからね、ビックリしちゃうよね｣
『…ううん、違うの、、雷が鳴る日は…いつも独りだったから…
お父さんと充お兄ちゃんが亡くなって、光兄が居なくなっちゃった時もそうだった……
あの日も、夜から雨が降って、、大きな雷が轟いて……それからずっと、、雷が鳴る日はいつも私がひとりの時…
誰に言われた訳でもないのに、こんな天気の日は…[お前はずっとひとりぼっちなんだ]って思わせられる……
あはは、、おかしいでしょ？』
眉を下げて力なく笑う葵ちゃんに、なんて声をかけてあげたらいいのか分からなかった
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『ねぇ、、野坂さん…』
野坂｢なにかな…？｣
沈黙を最初に破ったのは、葵ちゃんだった
『野坂さんは、私の前から…居なくならないでね…？』
野坂｢……うん、約束するよ。僕は葵ちゃんを1人にはしない。
僕だけじゃない、光くんやチームのみんなは葵ちゃんを1人にはしない｣
そう言って、彼女の冷たい手を握ると
安心したのか、『そっか…』とだけ呟いて眠りに落ちた
その顔は、先程とは変わって 穏やかな表情だった
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潮田 さとう(プロフ) - かなえさん» 嬉しいです！！ありがとうございます〜っ！！ (2019年12月26日 13時) (
レス) id: 5a6969804a (このIDを非表示/違反報告)
かなえ - 続きがすごく気になってたので嬉しいです！アイドルのメンバーの子達もすごく可愛いです！このお話が本当に大好きです！ (2019年12月26日 10時) (レス) id: a03bb62dba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：潮田 さとう
| 作成日時：2019年11月8日 1時
