消息不明のアイドルは 5 (ページ22)

今日:14 hit、昨日:8 hit、合計:50,375 hit

番外編 2 ページ22

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『みんなおまたせーっ！！』

｢｢いえーーー！！！｣｣

『今日はLOVE♡TЯAPのことを知ってる人も知らない人も盛り上がっていこーね！！！』

上がる歓声

フリーライブのお客さんは、予想を遥かに上回るほど多かった

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ライブが終わり、駅の端っこで物販が始まる

『来てくれてありがとう！！また来てね！』

1人2分の交流を行う物販

こうやって、ファンの方と交流出来るのはとても楽しい

『次は……』

あれ、この人

淡い赤色の髪と、灰色のハイライトの入っていない瞳が特徴的な男の子

こ、この人って…

｢こんにちわ｣

『…あ、こんにちわ！初めましての方ですよね！』

椅子に誘導し、隣に私も座る

『えっと、来てくれてありがとうございます！！…えっと、、えーっと…』

｢これ、いいかな｣

差し出されたのはツーショットチェキ券

『あ、私とのチェキ券だ！ありがとう！！マネージャー！！チェキ取ってくださーい！』

｢はいよー！ちょっと待っててね｣

バタバタと走り回るマネージャー

今日は結構裏方の人手が足りないみたいで、忙しそうだ

『あ、あの！ポーズとかって決めてたりしますか？』

｢んー、そうだな。なにかオススメってある？｣

オススメ……かぁ

いつもはファンの方たちが指定してくれるポーズをしてるから、あんまり決めたこと無かったかも…

『うーん……うーん…それじゃあ…』

私が指定したポーズは、両手を頭に付けてうさぎポーズ

ありきたり…すぎた？

『弾む美味しさぴょんぴょんぴょん♪

……なんちゃって』

｢………｣

いや、なにか反応して！？

顎に手を当て、何かを考えるような姿勢をとるその人は、相変わらず表情は変わらない

『え、えっと…あの…』

なにか反応してよ～っ

こっちが恥ずかしい…！！！

｢…ｸｽｯ｣

『！？』

わ、笑った…

ーーー

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