52話 ページ13
．
試合が再開する
さっきまでとは 相手の雰囲気が明らかに違う
稲森さんにタックルしたり、わざと転けさせたり
『……ラフプレーが目立つ、、』
なのにおかしい、、審判が止めない
……審判もらあっち側ってこと？
チラリと監督を見ると、ニヤリと不敵な笑みを浮かべてこちらを見ていた
自分のイレブンバンドにカントクからの指示が入る
へぇ、そーいうこと
相手が私に向かってドリブルで攻め込んでくる
稲森｢危ない星野！！！避けろ…！｣
『…んひゃっ』
わざと相手の手を眼鏡の端っこに当て、カシャンとメガネを落として 大袈裟に尻もちを着く
『…ったぁ、、』
少しぶりっ子が過ぎただろうけれど、これくらいが丁度いい
長ったらしい前髪をかきあげておでこを抑える
瞳には涙を貯め、我慢するように伏し目をする
からの
『あ、ご…ごめんなさ、、』
うるうる涙上目遣い攻撃！！！
ポイントは頬を染めて、口元を手で抑えながら…座り方は可愛く女の子座りで！！
ウズベキスタン｢｢んな……っっ！！！！！｣｣
《な、な、な…なんということでしょう…！！！星野の隠されていた謎の素顔が今、、明かされました！！》
稲森｢星野、大丈夫か！？｣
『へ…平気…ちょっとびっくりしちゃって…っ』
ウズベキスタンの殆どの選手が私を見て顔を真っ赤に染め上げる
んふふ、はい 堕ちた♡
これでよしっと…
これで、いくらかやりやすくなったでしょ
野坂さんと目が合い、ウインクをする
感謝してよね
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作者名：潮田 さとう
| 作成日時：2019年9月12日 19時
