せんせーが私に残したもの。

2話 ページ3

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結局のところ、私達は殺せんせーを殺した。


せんせーがあの時、なんて返事をしようとしたのか気になったけど、家族になる夢は叶わなかったな




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｢キミが椎名Aか｣




卒業式を終えた次の日

見覚えのない人が私に声をかけてきた





黒髪のマッシュの髪の毛をぱっつんで切りそろえたヘアスタイルに、眼鏡の奥の瞳には濃い隈ができている男の人

ヒョロっとした体はいかにも不健康そうで、少しだけ不気味に見えた




変質者…？

サツ呼んで逃げるか




スマホを取り出そうとした時



｢数日前に ニュースで話題になってたキミの担任が押しかけてきてね｣


『……えっ、』





殺せんせー……が？



｢初めて見たよ。あんな高速土下座。｣




高速土下座と聞いて思い出したのは、以前児童施設の園長にやっていたあの光景。




｢まぁ、えーっと…なんやかんやあって、オレがキミの親権を取りました。 ってことでヨロシクー｣




『…………はっ？』







親権を取りました……だって？







『って言うか、アンタ誰！』





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