15話 ページ16
．
side 玲王
さっきとは打って変わって違う雰囲気
わざとらしい上目遣いに、少し幼い表情
今のAは、Aじゃない。
昨日の夜、Aから久しぶりに電話が来たと思ったら サッカー部にマネージャーとして入部させてくれというものだった
丁度マネージャーは募集していた所だったから、二つ返事で引き受けた
……は、いいが。
コイツのことだ。仕事をしていて部活に入るのは きっと何か目的があるはず。
問いただしてみると、今度のドラマのヒロインに抜擢され それがサッカー部のマネージャーなんだとか
詳しい情報はまだ非公開のため言えないが、マネージャー業務をしっかり果たすから ヒロインの演技の練習をさせてくれ…といった内容だった
何年も近くで見てきたから役者業未経験の俺でも分かる。
コイツの演技は所謂 のめり込むタイプの[没入型]で、悪く言えば 周りが見えなくなることもある。
周りが見えなくなると、練習に支障をきたす部員も出てくる恐れもある
だから、練習をするにあたって 時間制限を設けた。
それが 皆が休憩する時間…ってわけだけど
『凪くん立てる？ドリンクとタオル用意してあるから、ベンチで休もうね〜？』
『ちょっとキャプテン〜？私の声聞こえなかったかなー！？休みなさいって言ってるでしょー！！』
……スイッチ、入ったな
．
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 171人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
彩華(プロフ) - 初めまして！イナイレの夢小説の時から読まさせて頂いております。作者様の小説は以前から程よい感じの恋愛小説ですのでとても私の好みにハマって読みやすいです。お忙しいとは思いますがこれからも更新頑張ってくださいね。 (7月3日 1時) (
レス) @page14 id: 2b870d0ab1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：潮田 さとう
| 作成日時：2023年6月27日 3時
