愛されたい系悪女VSクールビューティ

11話 ページ12

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「お……」

「「美味しい！！！」」

『美味……っ』




「ふんっ！あったりまえでしょ！」




自己紹介も終え、4人で姫宮さん作のどら焼きを試食。


「エマが食べてるの、普通のあんこじゃない…？」

「ヒナのも違う！でも美味しい！」

『私のも違う』



「エマが食べたのが柚子餡。ヒナのが苺餡。青柳が林檎餡。普通のこし餡とか粒餡のたい焼きも美味しいけど、同じ味じゃ飽きるでしょ。」


『レパートリー豊富…でも一つ気になったんだけど、なんで私だけ苗字で呼び捨て？ほか2人は下の名前なのに』


「は？青柳は青柳でしょ？」





「ま、ドンマイ。A」

『そのフォローが辛いよ、エマ』




と、4人でどら焼きを食べていると 匂いにつられてターゲットがやって来た




「お？4人して美味そうなの食ってんじゃん」

「ま、マイキーくぅん♡」



おっと。

何度見ても慣れんなぁ、その激変っぷり。




「みくるがどら焼き作ってくれたんだ〜。これは私のだからマイキーにはあっげな〜い」

「わ、私のも…！もう食べかけだから！」





「すっげ！これ、姫宮の手作り！？なー！Aっ！俺に1口」

『いや。』

「即答かよ！！」




「…………」




『姫宮さんが持ってるんだから、姫宮さんから貰いなよ』



チラッと姫宮さんの方を見ると、さっきまでの笑顔は消え、何故か暗い顔をしていた




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