愛されたい系悪女VSクールビューティ

7話 ページ8

．





『姫宮さんって、得意なことある？』


「は？急になによ」




香水を買い終えた私達は、今度は服を見に来ていた

マイキー受けの良さそうな物を選びながら、気になったことを聞いてみた



『ほら、好きな人には自分の得意分野でアピールするってよく言うじゃん』


「あぁ…うーん、なんだろう。そう言えば深く考えたことなかったかも」



まじか、自分の特技を把握していないのか…


．


とはいえ、私も決まって[これが得意]と自慢できるようなものはあまりない。

強いて言うなら、怪我の処置が普通の人より上手くできる…ってことくらいだ。




「得意…って訳じゃないけど料理は割とする…かも」


『へぇ。どんなの作るの？』


「そんな凝った料理はしないわよ。冷蔵庫の余り物で野菜炒めとか適当に作ってるだけだし。」


『得意料理とかあるの？』


「どて煮」


『どて煮……？』


「どて煮」



．





どて煮……リアクションとりづれぇ〜

オムライスとか肉じゃがとか、そういう家庭料理的なものかと思ってた


それか横文字の、なんか難しそうな名前の料理とか…





「なによ」


『…いや、美味しいよね どて煮。』


「なに気ぃ使ってんのよ。ムカつくわね」





．

8話→←6話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す