隣のジュリエッタ 2 (ページ18)

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57話ページ18

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ーマリンちゃんとの喧嘩から数日ー

メールで何を送っても、返信が来なくなった。

レッスンの日も、いつもはメールで確認しながら2人で時間を取っていたからそれも無くなったわけで。

今は部活やバイトに専念出来ている。

今も、この時間なら屋上で水やりしている最中にメールが来るか電話が来るか本人が来るかで休み時間が潰れるのに……

……べつに、これでいいもん。

これからはきっとダンス動画も、歌ってみた動画もあげることも無くなる。

自分の趣味の時間が増えて、お花の世話も出来るし

『むしろ清々？これでよかった』

｢なにが｣

『うぎゃあああああ！！？？』

不意に、そう声が聞こえてビックリして変な奇声をあげる。

振り向くと、｢うるせぇ｣と両手で耳を塞いで眉をひそめた愛蔵くんが立っていた

なんで、屋上に…

まさか、私の後を付けてきたとか……？

｢お前、不審そうな目で俺の事見てるけど俺が先にいたからな？｣

『それはすみません』

｢で？なにか悩んでんのか？｣

『え……？なんで？』

｢お前、最近レッスン室居ないじゃん。マリンさんと何かあったのか？｣

意外と観の鋭い愛蔵くん

『別に大したことじゃ…』

｢他人に話せば意外とスッキリするかもしれねぇーだろ｣

『愛蔵くんは、そんなに私とお話したいんですか？』

｢はぁ！？？ち、ちげぇよ！！？｣

……なんでそこでキョドるんだ？？？

『……でも、まぁ……第三者の意見も聞きたいし……聞いてくれます？』

｢……おう｣

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