真面目な君を私は知っている

6話 ページ6

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｢…ところで、Aちゃん さっきから何作ってんの？｣



柴崎が私の手元に視線を下げた


『あぁ、これ？ 今度部活で使う衣装』

｢演劇部だっけ？ 意外だよな、Aちゃんみたいな子がそーいう部活で裏方してんの｣




『そう？ 私は結構この部活好きだけど』


中学に入って、私は演劇部に所属した。

しかし、私は演劇部でステージに立つ方では無く 舞台を支える裏方として 所属している。




｢でも、ステージに立たないんだろ？｣

『私は衣装製作の方が好きだもの。柴崎はなにか部活に入らないの？』



｢俺ー？入るわけないじゃん、放課後はデートで忙しーの｣


『言うと思った。

…でも、サッカー部とか、野球部とか 運動部に入ってる男子ってモテるよね』


｢もし俺が入るとしたら 何部が似合うと思う？｣


…知るか。




『さぁ？ アンタには帰宅部が1番お似合いなんじゃない？』


｢じゃあ今日 一緒に帰ろ？｣





『お断りします』

｢けーち｣



断っても 着いてくるくせに、、。




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