真面目な君を私は知っている

19話 ページ19

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停学期間中、私はジュリエットの衣装制作に朝から晩まで没頭した


そんなある日の事だった



『あ、生地足りない…』


ドレスに使う生地が足りなかった。

学校の部室にはあるだろうけど、謹慎中で行けないし、、




『仕方ない、手芸屋さんで買ってくるか』


停学を言い渡される前に、顧問の先生から予算は渡されていた

…貰っといて良かった




パパッと私服に着替えて、家を出る

サッサと買って、今日中に仕上げてしまおう





最寄り駅の近くの小さな手芸屋さん

そこが私の行きつけだった




｢いらっしゃい、Aちゃん｣

『お久しぶりです、若菜さん』



カランっと音を立てて、店内に入ると お店の従業員の若菜さんが私を出迎えた



｢この時間に私服で来るなんて、サボり？｣

『違いますよ！停学くらったんです！』


くっそー、姉さんの知り合いと言い、若菜さんと言い…なんで私を不良呼ばわりするんだ？？？

やっぱ、見た目がダメなのかな




『今日は演劇で使う衣装の生地探しに来たんです』

｢あら、新しい布 かなり出てるわよ｣



お、ラッキー



『……ん？』



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