真面目な君を私は知っている

18話 ページ18

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榎本から聞いた話は

私の予想を遥かに超えるものだった



私が停学になったその日から、加恋へのいじめはあれからヒートアップしたらしい



しかし、加恋を庇ったことで 今度は庇った高見沢が標的へ変わったというのだ



そして、加恋はと言うと 今度は元々高見沢がいたグループに席を置くようになった




そう。

高見沢と加恋の立場が 入れ替わってしまったのだ。




『…マジか』

｢マジだよ。


だから、シバケンから高見沢を見といてやれって言われてんだよ｣





『なるほど、そういう事ね。』


加恋のあの性格じゃ、あのグループから抜けるのは無理だろうし…

いじめられなくなったのに、私が加恋に話しかけたら状況は悪化するだけかもしれない




『停学明けたら、私高見沢に声かけてみるよ』


｢おう。｣





『だからそれまで、榎本 頼むよ』

｢おう｣



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携帯を切り、ベッドへとぶん投げる





『…………めんどくせー』





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